『買い替え』だけが正解ではなかった
先日,このブログでもお知らせしたとおり,この秋から新しいプロジェクトをスタートさせるため,仙台市近郊の自治体に新しい事務所を借りました。
現在は,新事務所の開設準備に追われる毎日です。家具や備品の手配,通信環境の整備など,やるべきことは山積みですが,中でも欠かせないのが仕事で使うパソコンの準備です。
ワタシは昔からデスクトップパソコン派です。
パソコンを使い始めた頃からずっとデスクトップを使ってきたこともありますが,ノートパソコンのキーボードはどうも指になじみません。会社員時代もノートパソコンを貸与されていましたが,デスクでは必ず外付けキーボードを接続して使っていたくらいです。
さらに,同じ性能ならノートパソコンより価格が抑えられますし,あとからメモリやストレージを増設するなど,必要に応じて性能を強化できる拡張性も大きな魅力だと思っています。
今回も新しいデスクトップパソコンを購入するつもりで価格を調べ始めたのですが,これが予想以上に高いのです。
半導体価格の上昇などの影響もあるのでしょうか。ワタシの感覚では,数年前と比べてずいぶん値上がりした印象を受けました。
「さて,どうしたものか」
そう考えていたとき,自宅に使わなくなった古いパソコンがあることを思い出しました。
約8年前に購入したデスクトップパソコンで,CPUは第8世代のCore i5。Windows 10のサポート終了を見据えて買い替えたため,そのまま保管していたものです。
「ひょっとして,まだ使えるのではないか」
そう思い,パソコンショップへ持ち込んで診断してもらいました。
結果は意外にも,「ハードウェアは特に問題ありません」とのこと。
店員さんによれば,最新の3Dゲームや高度な動画編集には厳しいものの,インターネット閲覧や文書作成,表計算,プレゼン資料の作成といった一般的な事務作業であれば,十分現役で使える性能だということでした。
それならばということで,再生をお願いしました。
OSをWindows 11へアップグレードし,メモリを8GBから16GBへ増設。部品代と作業費を含めても,費用は約3万円でした。
1週間ほどで作業が完了し,引き取って早速使ってみると,インターネットも快適ですし,WordやExcel,PowerPointも問題なく動作します。
正直なところ,8年前のパソコンがここまで見事によみがえるとは思っていませんでした。
昔はパソコンの進歩が非常に速く,2~3年も経てば性能不足を感じることが珍しくありませんでした。しかし現在は,事務用パソコンとしては技術が十分成熟し,通常業務であれば長く使える時代になったのだと実感しました。
もちろん,新しい技術を取り入れることは大切です。しかし,「新しいものが常に正解」とは限りません。まだ十分使えるものは,適切に手を加えることで,再び第一線で活躍してくれます。
丁寧に診断し,最適な提案をしてくださったパソコンショップの店員さんには,本当に感謝しています。
そして,この出来事は行政書士の仕事にもどこか通じるものがあると感じました。
相続や遺言,法人運営などのご相談では,「全部やり直さなければならない」と思い込んでいる方が少なくありません。しかし実際には,今ある書類や制度を上手に生かし,必要な部分だけを整えれば解決できるケースも数多くあります。
古いパソコンを生かすことも,古い制度や書類を生かすことも,本質は同じです。
「まだ使えるものを見極めて,必要なところだけ手を加える。」
そんな視点を,これからも行政書士として大切にしていきたいと思っています。

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