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「金は出すけど口は出さない」という大人の流儀

昨日,母校の陸上競技部の激励会に出席してきました。

 今の体型を見ると誰も信じていただけないかもしれませんが,ワタシは高校時代,陸上競技部に所属し,長距離種目に取り組んでいました。

 高校卒業後は競技の世界からすっかり遠ざかっていたのですが,60歳でサラリーマンを卒業した際,母校陸上競技部後援会の世話役に誘っていただき,現在は事務局のお手伝いをしています。

 この後援会は,ワタシより10歳ほど上の先輩方が中心となって設立した組織です。それまでは,後輩達を応援する後援会がなかったことから,趣旨に賛同するOBを中心に「母校の陸上競技部を勝手に応援する会」を設立したものです。

 活動内容はいたってシンプルです。現役選手たちが競技に打ち込めるよう財政的な支援を行うこと。そして,時間が許す限り競技場へ足を運び,後輩たちの頑張りに声援を送ることです。

 この会には一つの大切な流儀があります。

 それは,「金は出すけど口は出さない」ということです。

 指導は監督やコーチの仕事です。ワタシたち卒業生は,後輩たちが思い切り競技に打ち込める環境づくりを応援することに徹します。口にしてよいのは「頑張れ」と「おめでとう」だけ。なかなか大人の余裕を感じさせる組織だと,ワタシは思っています。

 先月下旬,宮城県高校総体が開催されました。そして来週には東北大会が開催されます。この時期になると,後援会では毎年母校を訪問し,激励会を開催して支援金を手渡しています。

 今年のチームは大変楽しみです。リレー種目では3種目で東北大会にコマを進め,インターハイを狙える位置におり,個人種目にもインターハイ出場を目指せる選手たちがいます。そして何より,今年の東北大会は地元開催。圧倒的な「地の利」があるのです。激励会の会場には自然と期待感が漂い,大いに盛り上がりました。

 後援会からは,会長をはじめとする役員と,実務を担当する事務局員が出席し,一人ずつ激励の言葉を述べました。

 役員の中には,高校時代にインターハイへ出場した先輩もいます。現役時代「ヘボ選手」だったワタシとしては,競技に関する専門的な話は,そうした実績豊富な先輩方にお任せし,ワタシは毎年,自分の人生の信条について同じ話をしています

 それは,

 「挑戦して失敗することはあってもよいし,仕方がない。しかし,挑戦すべきことに挑戦せず,後になって後悔することだけは絶対にするな」

 ということです。

 高校生という時期は,人生の中でも特に可能性に満ちています。勉強でも,スポーツでも,人との出会いでも構いません。失敗を恐れず,たくさん挑戦して,自分の可能性を広げ人生を豊かにしてほしい。そんな思いを込めて話をさせていただきました。

 話の途中で,

 「必要な努力をすれば,自分は何者にでもなれる,自分の可能性は無限大だと思う人は手を挙げて」

 と問いかけてみました。

 すると,半数を超える生徒たちが手を挙げてくれました。

 その光景を見たとき,ワタシはとても頼もしく感じました。同時に,少しうらやましくも思いました。60歳を過ぎた今でも可能性はあると思っていますが,高校生の持つ可能性の大きさには到底かないません。

 来週から始まる東北大会は,ちょうど仕事が忙しい時期と重なります。しかし,後輩たちが全力で挑戦する姿を見るためにも,ワタシも仕事を前倒しで進め,何とか時間を作って宮城スタジアムへ足を運びたいと思っています。

 挑戦する後輩たちに「頑張れ」と声をかける以上,ワタシ自身も仕事に全力で向き合わなければなりません。

 行政書士の仕事も陸上競技と同じです。日々の地道な積み重ねが結果につながります。東北大会で後輩たちが自己ベスト更新を目指すように,ワタシもまた,依頼者の皆さまにとっての自己ベストを更新できる行政書士であり続けたいと思っています。

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