17年ぶりの歓喜――ベガルタ仙台百年構想リーグ優勝と,その先にあるもの
昨日,仙台のユアテックスタジアム仙台で「J2・J3百年構想リーグ」の決勝が行われ,ベガルタ仙台が見事優勝を果たしました。
この「百年構想リーグ」は,これまでの「春開幕・秋終了」から,「秋開幕・春終了」へと移行するJリーグのシーズン変更に伴い,従来であれば空白期間となる2026年前半を活用して開催された特別大会です。J1を対象とした大会と,J2・J3の40クラブを対象とした大会の二つが行われました。
J2・J3大会では,40チームを東西4グループに分け,それぞれ10チームによるリーグ戦を実施。その後,各グループ上位チームによる決定ラウンドを経て優勝を争う方式が採られました。
ベガルタ仙台はEAST-Aグループで16勝2敗という圧倒的な成績を残し,首位でリーグ戦を突破しました。優勝決定ラウンドではヴァンフォーレ甲府を破り,決勝へ進出。対する相手はWEST-Aグループを13勝5敗で首位通過したカターレ富山でした。
昨シーズンのJ2リーグでは残留争いを演じた富山ですが,今回の大会では別チームと言ってよいほどの充実ぶりを見せており,決して侮ることのできない強豪です。実際,決勝戦でもその実力を存分に発揮しました。
試合は開始直後から富山が素早いプレスで主導権を握り,仙台は押し込まれる展開となりました。しかし時間の経過とともに仙台も落ち着きを取り戻し,徐々に互角の戦いへ持ち込みます。そして前半30分,中田選手の見事なヘディングシュートで先制。さらに前半41分には富山に退場者が出て,仙台が数的優位の状況となりました。
これで試合を優位に進められるかと思いましたが,後半は富山の粘り強い守備に苦しみ,なかなか追加点を奪えません。そして後半アディショナルタイム,まさかの同点ゴールを許してしまいます。
試合は延長戦に突入しましたが決着はつかず,勝負はPK戦へ。最後は仙台が競り勝ち,長い戦いに終止符を打ちました。
正直なところ,「相手は一人少ないのだから,もう少し楽に勝ってほしかった」と感じたサポーターも多かったのではないでしょうか。しかし,どのような形であれ勝ちは勝ちです。タイトルがかかった試合では,内容より結果が重要です。苦しみながらも勝利をつかみ取ったことに大きな価値があると思います。
この優勝は,ベガルタ仙台にとって2009年のJ2優勝以来,実に17年ぶりのタイトル獲得となりました。
この17年間を振り返ると,惜しいところまで行きながら頂点に届かなかった記憶が数多くあります。2012年にはJ1リーグで優勝争いを演じ,最終的に2位。2018年には第98回天皇杯でクラブ史上初の決勝進出を果たしながら,浦和レッズに敗れて準優勝に終わりました。
あと一歩のところでタイトルを逃し続けてきたクラブにとって,今回の優勝は決して小さなものではありません。たとえ特別大会であったとしても,「優勝した」という事実は選手にもサポーターにも大きな自信を与えてくれるはずです。
もっとも,これで安心できるわけではありません。今回の大会ではJ3クラブとの対戦も多く,各チームとも若手選手の起用や新戦術のテストを積極的に行っていました。本番となる8月開幕のJ2リーグでは,昨年好成績を残したクラブやJ1から降格してきたクラブが,さらに完成度の高いチームを作り上げてくるでしょう。
ベガルタ仙台にとって本当の勝負はこれからです。今後のキャンプやトレーニングを通じて戦力を積み上げ,J2優勝とJ1昇格という最大の目標に向かって進んでほしいと思います。
行政書士の仕事でも同じですが,「準備段階でうまくいった」「途中経過が良かった」というだけでは結果にはなりません。大切なのは最後にきちんとゴールまでたどり着くことです。今回の百年構想リーグ優勝は,いわば申請書類が無事受理された段階。本当に欲しい許可証は,来年春に手にするJ1昇格という結果なのだと思います。



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