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手放すという選択と,価値の行方

 ワタシはこの週末から,自宅にある不用品の処分を始めました。これまでは「もったいない」とか「いつか使うかもしれない」と思い,つい物をため込んできました。しかし,日常の暮らしの中で使われない物というのは,結局のところ使われないまま時間だけが過ぎていきます。そうした物たちは,気づけば家の中でスペースを占めるだけの存在となり,静かに生活の余白を奪っていました。

 そこでワタシは思い切って,この機会に不用品を処分することにしました。単身赴任中に使っていた小型冷蔵庫や事務机,オフィスチェア,スツール,カーテンなど,いずれもまだ使えるものばかりです。しかし,これらをただ「粗大ごみ」として処分するとなると,手間も費用もかかりますし,何より「まだ使えるものを捨てる」という心理的な抵抗もありました。

 そこでワタシが思いついたのが,地域の人々と不用品の売買や譲渡ができるサービスの活用です。今回利用したのは ジモティー というサイトでした。このサービスは単なる売買にとどまらず,メンバー募集や教室案内,助け合い,さらにはペットの里親募集まで,地域に密着した多様な情報を提供してくれる便利な仕組みです。

 ワタシはさっそく「売ります・あげます」のコーナーに,処分したい品物を出品しました。実際に使ってみると,非常に便利である一方,売り手と買い手の間に価格面でのミスマッチが生じやすいことも感じました。売り手はどうしても高めに設定しがちであり,買い手はできるだけ安く入手したいと考えるため,なかなか条件が一致しません。

 そこでワタシは、迅速な処分を最優先することとし,「引き取りに来てくださる方限定」「無料で差し上げます」という条件で出品することにしました。こうしてしまえば,まさに「タダより安いものはない」という状況になります。その結果,驚くほど早く引き取り手が現れ,早いものでは出品からわずか数分で希望者が見つかりました。この情報伝達の速さと地域のつながりの力には,正直なところ驚かされました。

 今回の一連の作業によって,部屋は少しだけ広くなりました。それ以上に,物は「使われてこそ価値を持つ」という当たり前の事実を,あらためて実感しました。使われないまま保管されているだけでは,物はその役割を果たしているとは言えません。むしろ,必要としている誰かの手に渡ることで,初めてその価値が活かされるのだと思います。

 ワタシはこれを機に,「一年間使わなかったものは手放す」といった自分なりのルールを設け,物との付き合い方を見直していこうと考えています。そして,不要になったものは単に処分するのではなく,必要とする人へとつないでいくことを意識していきたいと思います。

 もっとも,これは物に限った話ではないのかもしれません。行政書士として日々扱う書類や手続も,同様に「必要なところに,適切な形で届ける」ことが本質です。価値あるものを滞らせず,必要とする人へと橋渡しする――その役割を果たすことこそが,ワタシたちの仕事の本分なのだと,今回の不用品整理を通じてあらためて感じました。

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