雨の日のプレイリストと,小さな挑戦
今日の仙台は雨模様です。ワタシは今週,基本的に事務所にこもり,これまでの仕事の整理や職場環境の見直しに充てる予定です。ただ,本日はこの後,青葉区役所へ書類提出に出向く用事がありますので,少しだけ外出します。
事務所で仕事をする際,ワタシはいつも音楽を流しています。集中を要する仕事のときはクラシックやピアノ曲を,事務作業のときは中学から大学時代に流行った歌謡曲を選ぶことが多いです。ときには昔自分で作ったカセットテープを引っ張り出して聴くこともあり,その音に触れると,自然と青春時代の記憶がよみがえってきます。
もっとも不思議なもので,一旦仕事に深く入り込んでしまうと,音楽はいつの間にか意識の外へと退き,気が付けばCD一枚が終わっていることもしばしばです。音楽は確かにそこに流れているのに,それを聴いていない自分がいる。その感覚もまた,仕事に没頭している証のようで,嫌いではありません。
最近は契約しているAmazon Musicもよく利用しています。再生できる楽曲の幅が広く,気分に合わせたプレイリストを探すのも楽しみの一つです。そして,ワタシはこのサービスを利用する際,ひとつだけ心がけていることがあります。それは,週に一度は「これまで聴いたことのない曲」に触れるということです。
自分の好きな曲や懐かしい曲は,耳に心地よく,何も考えずとも自然と心に入り込んできます。しかし,そうした曲ばかりに浸っていると,「脳は新しい刺激を失い,徐々に働きが鈍っていく」という話を耳にしたことがあります。真偽のほどはともかく,確かに人は慣れたものの中に安住しがちです。
その点で言えば,ワタシの妻は実に柔軟です。最近のワタシがまったく知らないような楽曲を当たり前のように聴いており,新しいものを自然に取り入れる姿には素直に感心させられます。一般にその傾向は男性より女性の方が強いとも言われますが,身近にその例を見ると,なるほどと思わされます。
そうしたこともあり,ワタシは意識して未知の音楽に触れるようにしています。本日聴いているのは「春うたBEST SONGS」というプレイリストです。松任谷由実の「春よ来い」やアンジェラ・アキの「サクラ色」,イルカの「なごり雪」といった昔聞いた馴染みのある曲も含まれていますが,aikoやスピッツといった名前は知っていてもきちんと聴いたことのないアーティストの楽曲や,まったく初めて耳にするものも多く並んでいます。
最初はどこか「よその家」にお邪魔しているような落ち着かなさがあります。しかし,しばらく聴いているうちに,ふと「これはいい曲だな」と感じる瞬間が訪れます。そのとき,少しだけ自分の世界が広がったような気がするのです。
人は同じ環境に居続けることで安心を得る一方で,知らず知らずのうちに視野を狭めてしまうのかもしれません。だからこそ,ときには意識して異なる環境に身を置くことが大切なのだと思います。それは大げさなことでなくてもよく,たとえば聴いたことのない音楽に耳を傾ける,それだけでも十分に意味があるのでしょう。
さて,これから区役所へ向かう準備をしなければなりません。新しい音楽に少し刺激を受けた頭で,いつも通りの書類を提出する。その繰り返しの中にも,わずかな改善・変化を取り入れていくことが,長くこの仕事を続けていくコツなのかもしれません。
もっとも,どれほど新しい音楽に挑戦しても,提出書類の様式だけは変わってくれません。結局のところ,ワタシにとって一番向き合い続けるべき「定番」は,音楽ではなく,今日も変わらぬ各種申請書類なのだと実感しております。

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