高齢者マークを見て,ふと考えたこと
近所のスーパーへ買い物に行くと,「高齢運転者標識」,いわゆる「高齢者マーク」を付けた車をたくさん見かけます。高齢運転者標識は,70歳以上のドライバーが表示することが推奨されている標識です。義務ではありませんが,ワタシがよく行くスーパーの駐車場では,本当にたくさんの車がこのマークを付けています。
ワタシが住んでいる仙台市太白区八木山の住宅団地は,もともとワタシの親の世代の方々が住宅を建てて暮らし始めた街です。
その世代の方々は,今では80歳を超える方も多くなりました。世代交代が進んでいる住宅もありますが,今なお一人で暮らしている高齢の方も少なくありません。
そのためでしょうか。近所のスーパーには,高齢の方が車で買い物に来られる姿を本当によく見かけます。
そして,このスーパーの駐車場が,ワタシには少し怖いのです。
走路を逆走する車。
歩行者がいても,あまり速度を落とさずに進んでくる車。
歩行者が近くにいても,そのまま車庫入れを始める車。
もちろん,危険な運転をするのは高齢者だけではありません。年齢に関係なく,運転が荒い人はいます。
ただ,駐車場は歩行者と車が入り混じる場所ですから,ちょっとした判断ミスが事故につながる可能性があります。ワタシなどは自衛のため,駐車場で車が動いているときには,できるだけその車には近寄らないようにしています。
近所を歩いていても,「ちょっと危ないな」と感じる車に遭遇することがあります。
駐車場に止まっている車を見ると,あちこちに傷が付いている車もあります。
そういう車を見ると,ワタシはつい,
「もう運転をやめたほうがいいんじゃないかな」
と思ってしまいます。
家族の方も心配しているのだろうな,などと余計なことまで考えてしまいます。
とはいえ,車は高齢の方にとって単なる移動手段ではありません。
買い物に行くにも,病院に行くにも,車が必要です。
特にワタシが住んでいるような住宅団地では,車が生活の足になっている方も多いでしょう。だから,「危ないから運転をやめましょう」と簡単に言える問題でもありません。
これからは,自動運転や安全装置の付いた車がさらに普及して,高齢の方でもできるだけ安全に運転できるようになっていくことを期待したいと思います。
ワタシの車にも,衝突被害軽減ブレーキなど,いろいろな安全装置が付いています。こうした技術が進歩していけば,運転する人を助けてくれる場面も,ますます増えていくのでしょう。
ただ,高齢者の暮らしを考えたとき,問題は車だけではありません。
車に乗れなくなったら,買い物はどうするのか。
病院へはどうやって行くのか。
一人で暮らせなくなったときは,誰に頼るのか。
判断能力が衰えたとき,自分に代わって手続きをしてくれる人はいるのか。
こうしたことは,元気なうちはなかなか考えません。
しかし,元気なうちにこそ考えておくことが大切なのだと思います。
行政書士であるワタシにも,高齢の方のこうした将来への備えについて,お手伝いできることがあります。
例えば,みまもりに関することや,生前事務委任契約,任意後見契約,遺言などです。高齢の方が多く暮らす地域に住んでいると,こうした問題が決して他人事ではないことを実感します。
今回,近所のスーパーの駐車場で高齢者マークを見ながら,そんなことをいろいろ考えました。
そして,ふと思いました。
「そういえばワタシも,あと何年かしたら高齢者マークを付ける側じゃないか」
そう考えた途端,急に他人事ではなくなりました。
ワタシは自信の運転が覚束なくなったときには車の運転から引退し,あとは公共交通機関を活用したいと考えています。でも,それまでに高齢者に優しい自動運転機能のついた車が開発されないか。そんなことを少しだけ考えています。

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