同窓会で配る名刺には,人生がにじむ
昨日,ワタシが卒業した大学の親睦団体のビアパーティーがあり,出席してきました。この歳になると,同窓会というのは「幸せな人しか出席しない」とも言われます。確かに,仕事や家庭が順調で,人生を謳歌している人たちが集まるイメージがあります。
ワタシ自身は,特別に出世したわけでもなく,人に自慢できるような華々しい人生を歩んできたわけでもありません。「可もなく不可もなく,平穏でそこそこに幸せ」というのが一番近い表現かもしれません。
それでも,地元にいる同窓生に近況を報告したり,久しぶりに顔を合わせて話をしたりすることは楽しいものです。そんな理由から,ワタシはこうした集まりにはできるだけ顔を出すようにしています。
実は,この会には若い頃にも一度所属していました。当時は出席者が年配の方ばかりでした。地元で商売をされている方,大企業の支店長や管理職の方など,錚々たる顔ぶれです。30代そこそこのワタシからすると,「どうもワタシのような,小僧の来るところではないな」という感じ,早々に退会してしまいました。
ところが,それから何十年か経ち,ワタシもそれなりの年齢になりました。会社を退職し,行政書士として独立して自分で仕事をするようになったこともあり,今度は少し違った気持ちで,もう一度この会の門を叩きました。
すると,ずいぶん雰囲気が変わっていました。若い世代の参加者も多く,活気があります。かつてお世話になった会社の方もたくさん参加されていて,会社の現在の様子を聞くこともできました。
「昔はこうだったよね」
「今はこんな仕事をしているんです」
そんな話をしていると,何十年という時間が一気に縮まるような感覚があります。
もちろん,ワタシも多くの方にご挨拶し,名刺も配りました。
こうした交流が,すぐ仕事につながるとは思っていません。ただ,「そういえば,行政書士をやっているヤツがいたな」と,誰かの頭の片隅に残っていれば,いつか何かの相談をいただくことがあるかもしれません。
行政書士の仕事は,何か困ったことが起きたときに初めて必要になることも多い仕事です。相続,遺言,農地転用,許認可など,「そういえば,あの人が行政書士だったな」と思い出してもらえることが,仕事の入口になることもあります。
そう考えると,同窓会で旧交を温めることも,ワタシにとっては立派な仕事の一部なのかもしれません。
大学だけではありません。
ワタシの母校である高校も,毎年お盆の時期に仙台市内のホテルで大同窓会があります。今年は残念ながら参加できませんでしたが,こちらには基本的に毎年参加しています。
高校時代の同級生や先輩,後輩という関係は,大学の同窓会とはまた少し違います。
毎日同じ校舎に通い,同じ時間を過ごした仲間ですから,何十年経っても距離が近い。思いがけない先輩に出会ったり,「えっ,あの人が来ているの?」という懐かしい再会があったりします。
こういう時間は,年齢を重ねるほど貴重になっていくように思います。
若い頃は,「同窓会に行って何が楽しいのだろう」と思っていました。
しかし,今になってみると,仕事や肩書きとは関係なく,「昔から知っている」というだけで話ができる仲間がいることは,とてもありがたいことです。
特別に出世したわけでもありません。人に誇れるような華々しい人生でもありません。それでも,ワタシはそこそこ幸せに,そして楽しく暮らしています。
そんな人生に,昔の仲間との再会という小さな花を添える。
これからも,こうした同窓の集いを大切にしていきたいと思っています。

コメントを残す