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一善やの菓子に込めた一善の気持ち――おじさん流ホワイトデーの楽しみ方

今日はホワイトデーです。

昭和から平成に時代が変わったころ,職場では「義理チョコ」を贈る習慣があり,ホワイトデーにはそのお返しをするのが半ば恒例行事のようになっていました。職場の机の上にチョコレートが並び,その数を見て内心ひそかにほくそえむ――そんな光景を覚えている方も多いのではないでしょうか。

もっとも,時代は変わるものです。ワタシが勤めていた会社でも,いつの間にか義理チョコの習慣はなくなり,ホワイトデーのお返しも自然と姿を消していきました。そしてこの歳になりますと,そうした行事そのものも,少しずつ縁遠くなっていくものです。

ところが,ワタシには例外があります。今でも毎年,バレンタインデーにチョコレートを贈ってくれる女性がいるのです。大学時代の友人なのですが,長年続くこの「定期便」はワタシにとって密かな楽しみであり,毎年楽しみにしています。

彼女は毎年いろいろと趣向を凝らした品を送ってくれるのですが,今年は少し意外なものが届きました。なんと瓶に入った焼酎です。チョコレートではなく焼酎という不意打ちのような贈り物に思わず笑ってしまいましたが,これがまた実においしく,ワタシは毎晩少しずつ楽しみながらお湯割りでいただいているところです。

さて,こうなるとこちらも何か趣向を凝らしたお礼をしなければなりません。せっかく不意打ちをいただいたのですから,ワタシも「とっておき」を用意することにしました。

今年ワタシが贈ったのは,京都にある「一善や」というお店のお菓子です。イチジクやゆず,干柿といった和の果物にチーズやチョコレートを組み合わせたミルフィーユなどを作っているお店で,甘さの中に深みのある,とても印象的なお菓子を作っています。

ワタシがこのお店を知ったのは,仙台のデパートに臨時出店していたときでした。何より目を引いたのは,お店の名前が「一善や」であることです。ワタシの名前は相原一善。自分と同じ「一善」という名前を掲げているお店を見つけたときは,思わず足を止めてしまいました。

実際に食べてみると,これがまた実においしいのです。イチジクや干柿の自然な甘みと,チーズやチョコレートのコクが重なり合い,何とも言えない味わいになります。もっとも,お値段もそれなりですから,いつでも誰にでもというわけにはいきません。ワタシにとっては「ここぞ」というときの贈り物なのです。

そしてワタシは,このお菓子を贈るとき,いつも同じ一文を添えています。

「『(相原)一善が,一善やのお菓子をお世話になった方にお贈りする』という,下手な駄洒落にお付き合いください」

今回ももちろん,その一文を添えて送りました。今日,彼女のもとに届いているはずです。どんな顔をして箱を開けてくれるのか,想像するだけで少し楽しい気持ちになります。

若いころには若いころの贈り物がありますが,おじさんにはおじさんなりの感謝の表し方があります。派手さはありませんが,少し余裕を持って相手を思い,ちょっとしたユーモアを添える。そんなやり取りも,なかなか悪くないものです。

仕事でも同じだと思います。ワタシの仕事は書類を作り,手続きを整えることですが,その先には必ず人の暮らしがあります。少し肩の力を抜きながらも,相手の気持ちが少し軽くなるような仕事をしていきたい――そんなことを考えながら,今夜もいただいた焼酎を少しだけ味わっています。

そして,来年のバレンタインデーに何が届くのか。今から少しだけ,楽しみにしているワタシがいるのです。

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