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昼休みの一本の電話

3月は何かと慌ただしい季節です。

サラリーマンの頃とは違い,ワタシにとって3月が年度末というわけではありません。しかし今の時期は,自営業者の必修科目とも言える確定申告の季節です。また,ワタシは所属している行政書士会支部の経理を担当しており,こちらはまさに年度末。決算を早急にまとめなければならず,ここしばらくは収支見込みを作る作業に追われていました。

慌ただしく午前中の作業を終え,ようやくお昼ご飯の時間です。とはいっても,特別なものではありません。インスタントラーメンを鍋で茹でて食べるだけです。

それでも,ネギをどっさり入れた「出前一丁」に冷たいご飯を添え,自家製のチャーシューを少し入れたラーメンはワタシの大好物です。鍋から丼に移し,テーブルに運び,「いただきます」と思ったその瞬間でした。

仕事で使っている携帯電話が鳴りました。「何だろう?」と思い電話を取ると,コピー機の営業でした。

「今ならお持ちのコピー機を高めに下取りして,新しいコピー機をリースで――」と営業トークが始まります。

ワタシは途中で話を遮り,「必要ありません」とお断りしました。

ところが,相手は話をやめません。再び営業の説明が続きます。

「ラーメンがのびるじゃないか」

そう思い,もう一度お断りしました。それでも話は続きます。

さすがにワタシも我慢の限界になりました。

さっきから要らないと言っているでしょう。しつこいです

それに今は昼休みです。緊急の電話ならともかく,昼休みに営業電話をかけてくるとはどういうことですか

営業の方なら,相手のことを思いやるという最低限の常識を持ってください

やや,強い口調で,そう言って電話を切りました。

この一件に限らず,ワタシは昼休みに仕事の電話をかけてくる人には,いつも首をかしげています。今はさまざまな働き方がありますから一概には言えませんが,平日の12時から13時という時間帯は,多くの人にとって昼休みではないでしょうか。

緊急の用件なら理解できます。しかし,自分の都合だけで昼休みに電話をかけてくる人に出会うと,「この人は電話の向こうにいる相手の姿が見えているのだろうか」と少し残念な気分になってしまいます。

電話というのは,相手の都合に関係なく否応なしに応答を求める道具です。

ですからワタシは,ビジネスの用件はできるだけメールを使うようにしています。電話を使うのは,緊急の用件のときや,メールでは細かなニュアンスが伝わりにくい場合に限るよう心がけています。

ビジネスというのは,相手があって初めて成り立つものです。

だからこそ,相手を思いやるという最低限の常識を忘れずに仕事をしていきたいと思っています。

もっとも,お客さまからの電話となれば話は別です。

昼休みに限らず,業務時間外であっても,ご相談の電話をいただくこと自体はまったく構いません。

あたり前の話ですが,昼休みの営業電話よりはラーメンの方が大切です。

ですが,お客さまからのお電話は,そのラーメンよりずっと大切です。

お客さまが未知の案件で不安になったときというのは,一分一秒がとても長く感じられるものです。

許認可の期限が迫っている,相続の手続きが分からない,役所から思いがけない指摘を受けた――そうしたとき,不安な気持ちのまま時間を過ごすのはつらいものです。

そうしたご不安を少しでも早く解消し,「これで大丈夫だ」と安心していただけるような行政書士でありたい。

ワタシは,そんな思いで日々の仕事に向き合っています。

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