杜の都に音楽の秋がやってきた
杜の都・仙台の秋の到来を告げる「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」が,昨日と今日の2日間にわたって開催されています。
1991年に第1回が開催され,今年で35回目になります。
はじまりは県内の音楽好きが中心となり,定禅寺通の遊歩道などをステージにして始まった小さな音楽祭でした。それが30年以上の年月をかけて,今では800を超えるグループが市内各地のステージで演奏する,日本有数の音楽イベントに成長しました。イベント名になっている「定禅寺」のステージはまさに檜舞台。ほんの一握りのトップクラスのアーチストのステージとなってしまいました。
ちなみに,第1回の参加グループはわずか25グループ,参加者は150人だったそうです。
25グループから700を超えるグループへ。こうして数字を並べてみると,このイベントが歩んできた35年という時間の長さと,それを支えてきた仙台の人たちの熱意がよく分かります。30年以上の年月をかけて,これほど素晴らしいイベントに育ってくれたことを,仙台市民の一人としてうれしく思います。
ワタシも今日の日中,妻と少しだけ街を散策し,音楽を楽しんできました。
ワタシは音楽は「聴く方」が専門で,それほど詳しいわけではありません。それでも,街のあちらこちらから音楽が聞こえてくるこの2日間は,なんとなく心がウキウキします。
ビールやワインを片手に街を歩きながら,ふと足を止めて気に入った演奏に耳を傾ける。これはなかなかの贅沢だと思います。
サラリーマン時代には,会社の上司や取引先の方がバンドのメンバーとして出演することもありました。そういう時には,会社の仲間を連れて「応援に行きましょう」ということになります。いわば会社からの動員です(笑)。
ところが,ステージの上に立ったその方たちは,普段,会社や商談の場で見る姿とはまったく違っていました。
仕事中は真面目で,どちらかといえば無口な方が,ステージでは実に楽しそうにサックスを吹いている。いつもスーツ姿で難しい顔をしている取引先の方が,ボーカルとしてマイクを握って生き生きと歌っている。
「ああ,この人にもこんな顔があるんだ」
そんな新たな発見がありました。会社という限られた場所だけで人を見ていると,どうしても「仕事をしている人」という一面しか見えません。しかし,仕事を離れたところには,それぞれの人に別の顔があるのだと思います。
そんなことを教えてくれたのも,ワタシにとっての定禅寺ストリートジャズフェスティバルの思い出の一つです。
さて,仙台の秋はこれから,音楽イベントが目白押しです。
このあとには,1,000円程度からいくつものミニコンサートを楽しむことができる仙台クラシックフェスティバル,通称「せんくら」が開催されます。
そして,11月には仙台ゴスペル・フェスティバルもあります。
定禅寺ストリートジャズフェスティバルに始まり,クラシック,ゴスペルへ。
仙台の秋は,しばらく音楽に包まれることになりそうです。
ワタシも仕事の合間に時間を見つけて,妻と一緒にこれらの音楽イベントを楽しみたいと思います。
秋の仙台を歩きながら,さて,今度はどんな音楽と,どんな人に出会えるでしょうか。

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