お墓参りに行ってきました
昨日は,お墓参りに行きました。本当はもう少し早めに行く予定だったのですが,雨の日が続き,お盆の終盤まで行くことができませんでした。
ワタシの家のお墓,妻の実家双方のお墓にお参りし花を手向け,しばし,お墓に眠っている父,義母,そして双方のご先祖様に思いを馳せる。お盆,春と秋のお彼岸と年に 3 回ではありますが,このような機会を持つことができるのはとても良いことです。
昔,母がまだ元気だった頃には,父の眠るお墓をお参りするときは,おにぎりやお団子を持っていき,母,姉夫婦とその子供達,私たち夫婦と大人数でお墓を囲み,故人を偲びながら朝ご飯を食べたものでした。故人を偲びながら食べた母のおにぎりは,しみじみと美味しかったのを覚えています。得てして欧米と比べ「日本人は信仰心が薄い」などと言われますが,心を寄せる対象が欧米とは異なるだけであり,そんなことはないのだと思います。
このお墓参りで,ワタシは重要な仕事がもう一つあります。それは,ワタシが日常お世話をしている「おひとりさま」のご主人のお墓をお参りすることです。ワタシがお手伝いしているのは,78 歳の女性です。もともとお体が不自由でしたが,長年生活を支えてこられたご主人が亡くなられたことで,日常生活を支えてくださる方がいなくなってしまいました。ご親戚の皆さまもご高齢で,継続的な支援が難しい状況となり,ご縁があってワタシが将来必要となる財産管理や各種手続き,日常生活上の事務などを,お手伝いをさせていただいているのです。
不思議なご縁で,おひとりさまの亡くなられたご主人が,妻の実家のお墓があり,妻の叔父,叔母が眠るこのお寺の永代供養墓で眠っておられるのです。
これはただの偶然なのですが,「そういうことなら」とワタシの方からおひとりさまに「お墓参りに代わりに行きましょうか」といったところ「是非お願いしたい」ということでしたので,妻の実家のお墓参りの際,合わせてお参りさせていただいているものです。特段手間がかかるわけではないので,特にお墓参りをすることでのお金はいただかず,お供えするお花代を実費でいただいています。
おひとりさまは,お花がお好きな方で,トルコキキョウなど必ずお備えするお花にリクエストが入ります。今回も「白かピンクのグラジオラスを入れてください」とリクエストがありました。こういったお花はあらかじめ近くのお花屋さんで予約しておくと,大体は手に入るようで,今回もリクエストにお応えすることができました。
これまで雨が降り続いていたせいか,晴れとなった当日のお寺は,大変な混雑でしたが,無事のおつとめを果たし,お墓でワタシがお参りしている写真を撮り,おひとりさまにお送りしました。
ほどなく,おひとりさまからお礼のメールが入り,今回も無事お役目を果たすことができました。
ふと,思うのです。行政書士という仕事は,書類を作り,手続きを代行するだけが本分ではありません。おきゃくさまとの信頼関係があってこそ,初めて成り立つ職業です。お墓参りという一見,業務とは無関係に見える行為も,実はその信頼関係を深める大切な「つながり」の一つなのです。
単に「書類だけ作ればよい」というのであれば,AI でもかなりのことはできるかもしれません。しかし,「この人のためなら」と思っていただける関係性は,人と人との間にしか生まれません。お墓参りを通じて,おひとりさまの思いに触れ,その思いを形にすることができ喜んでいただけた。そんなことを,改めて感じた一日でした。
母のおにぎりの味を思い出しながら,あらためて思ったのです。故人を想う心,そして,その想いを引き継ぐこと。行政書士として,おひとりさまの財産管理や手続きをお手伝いすることも,結局は,その方が大切にしてきた人生,想いを次につなぐお手伝いに他なりません。
これからも,書類の向こう側にいる「人」を大切にし,信頼に足る行政書士であり続けたいと思います。

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