最新情報NEWS

「何もしない一日」が,次の仕事を支えてくれる

結局,昨日は一日,ほとんど何もすることができませんでした。

微熱があり,横になっていると,うとうとしてきます。少し眠ると目が覚め,またしばらくすると眠くなる。その繰り返しで,一日が過ぎていきました。

はじめは「この程度の熱ならば」と思い,パソコンの前に座って,簡単な作業だけでも進めようとしました。しかし,どうにも集中できません。文章を読み違えたり,いつもならしないような入力ミスをしたりします。

人間の身体というのは,実に精密につくられているものです。ほんの少し調子を崩しただけで,頭も身体も普段どおりには働かなくなります。どこか一つに不具合が生じると,全体の動きに支障が出る。ワタシはそんな当たり前のことを,改めて実感しました。

仕方なく,昨日は布団の中で過ごしました。高校野球では地元のチームを応援し,タブレットで本を読み,眠くなったら眠る。完全休養といいながら,少しは仕事をしようと考えていたワタシのもくろみは,あっさり崩壊しました。

結果としては,一日,ほぼ何もしませんでした。

ところが,ぼんやりと布団の中で読んだ三田大介氏の「お盆休みに『何もしない人』が実は一番賢い理由」という文章に,深くうなずかされました。

お盆休みに「何もしない人」が実は一番賢い理由 | アゴラ 言論プラットフォーム

三田氏は,お盆休みになると,旅行,帰省,友人との集まり,資格の勉強,副業,読書など,私たちは休みにまで予定を詰め込みがちだと指摘します。「せっかくの連休なのだから,有意義に使わなければならない」という気持ちが,いつの間にか義務感になっているのかもしれません。

もちろん,楽しくて出かけたり,学んだりすることは素晴らしいことです。しかし,「休んでいる場合ではない」「成長しなければ置いていかれる」と焦って予定を入れているのだとすれば,少し立ち止まって考えた方がよさそうです。休日にまで成長を求め続けたら,いったい,いつ休むのでしょうか。

三田氏は,休息を「何も生み出さない時間」ではなく,翌週の集中力や判断力を取り戻すための時間だと表現しています。つまり,休息は浪費ではなく,次に働くためのメンテナンスコストなのです。使い続ければスマートフォンにも充電が必要になるように,人間の心身にも,何もしない時間が必要なのだと思います。

特に印象に残ったのは,「今日は何をしてもいいし,何もしなくてもいい」という考え方です。

目覚ましをかけなくてもよい。予約の時間に追われなくてもよい。行列にも渋滞にも並ばなくてよい。誰かの予定に合わせなくてもよい。予定がない一日は,忙しい毎日を過ごしている人にとって,実はとても高価なぜいたくなのかもしれません。

ワタシが昨日体調を崩したのは,無茶をして,あれこれと身体を酷使した結果ではあります。しかし,身体が「これからも一生懸命働くために,今日は少し休ませてほしい」と,ワタシに知らせてくれたのだとも思います。

一晩眠り,今日はだいぶ回復しました。こうしてブログも書けています。それでも,今日も無理はせず,布団の中で来週以降の仕事に向けた充電をする一日にします。

行政書士の仕事は,正確さが何より大切です。相続や許認可の書類では,ほんの小さな見落としが,手続全体に影響することもあります。体調が万全でないときに「少しだけでも」と仕事を進めることは,かえって依頼者のためにならない場合があります。

申請書には期限があるものもありますから,もちろん何でも休めばよいわけではありません。それでも,休むべきときにきちんと休み,整った状態で仕事に向き合うことも,専門職としての大切な責任だと,ワタシは考えます。

もっとも,行政書士には休養届という書類はありません。

だからこそワタシ自身が,身体から届いた「本日は休業してください」という通知を,素直に受理することにします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP