「行政書士3年生」になりました
※このエッセイは,昨日,7月29日に掲載する予定でしたが,熊本県を震源とする大地震が発生し,急遽昨日のエッセイを変更しました。本エッセイは一日遅れで掲載いたします。被災されました皆様には心からお見舞い申し上げます。
本日7月29日は,ワタシの62回目の誕生日,そしてあいはら行政書士設立から2回目の記念日となります。ワタシがサラリーマン生活に終止符を打ち,行政書士として独立してから丸2年,本日をもって「行政書士3年生」となりました。
令和4年度の行政書士試験に合格し,開業準備を進めた後,令和6年6月30日に35年間お世話になった東北電力株式会社を退職し,同じ年の7月29日。ワタシの60歳の誕生日であるこの日にあいはら行政書士事務所を開業し,行政書士として新たな人生をスタートさせました。
振り返ってみると,サラリーマンから行政書士への転身は,なかなか思い切った挑戦だったと思います。
長年勤めた会社を離れ,それまで経験したことのない世界へ飛び込むわけですから,不安がなかったと言えば嘘になります。開業当初は,何をするにも手探り状態で,戸惑うことの連続でした。
開業前,ワタシは相続や遺言などの終活分野,そして外国人の在留資格やビザ申請を取り扱う申請取次行政書士業務を中心に据えていこうと考えていました。そのために必要な研修や講座も受講し,それなりの準備を進めてきました。
ところが,実際に開業してみると,思い描いていた状況と現実は大きく異なっていました。
お客さまから寄せられるご相談や地域のニーズは,開業前に想像していたものとは必ずしも一致しませんでした。そこでワタシは,当初の計画にこだわるのではなく,お客さまが何を求めているのかを見つめながら,少しずつ業務の方向性を修正していきました。
その結果,現在は自動車・バイクの登録,農地転用,建設業許可関係業務,会社設立,契約書の作成や監修など,幅広い業務を取り扱っています。また,今月からは急遽,新たなプロジェクトへの挑戦を決め,現在,こちらへの準備にも慌ただしく動きまわっています。
ワタシは自身を「雑食系行政書士」と称していますが,さまざまな分野のご相談に対応できることは,ワタシの一つの強みになっていると感じていますし,幅広い業務を行えることは,リスクヘッジにもなります。これからも多くの業務を手掛ける中で,自分の進むべき道を考えてゆくつもりです。
もちろん,開業から今日まで順風満帆だったわけではありません。しかし,多くの方々に助けていただきながら,お客さまの声に耳を傾け軌道修正を重ねてきたことは,結果として間違っていなかったように思います。
また,開業以来,大切にしてきた考え方があります。
それは,「お客さまをまっすぐ見つめること」です。
行政書士の仕事は,書類を作ることだけではありません。お客さまが何に困り,何を望み,どのような結果を求めているのかを理解することが,何よりも大切だと思っています。
もう一つ大切にしているのは,報酬について誠実であることです。
ワタシは安易な値引き競争には加わりません。しかし,なぜその報酬になるのか,どのような作業や責任が含まれて下り,どのくらいの時間を要するかなどを丁寧に説明し,ご納得いただいた上で仕事をお引き受けすることを心掛けています。
これは35年間の会社員生活の中で学んだことでもあります。相手に誠実であること,約束を守ること,そして信頼関係を大切にすること。それらは会社員時代も今も変わらない,仕事の基本だと思っています。
行政書士としての3年目が始まりましたが,ワタシはまだまだ発展途上です。これからも一つひとつの仕事を大切にしながら経験を積み重ね,より良いサービスを提供できるよう努力していきたいと思います。
お客さまにとって,相続や会社設立,農地転用,建設業許可の取得などは,人生や事業における大切な節目です。サッカーで言えばゴール前の大事な場面かもしれません。
ワタシ自身が主役になることはありません。しかし,ゴールを決める選手に正確なラストパスを送るアシスト役のように,お客さまが安心して前へ進めるよう,これからも誠実にお手伝いをしていきたいと思います。

コメントを残す