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地震に鍛えられた防災意識と「もしも」への備え

昨日,深夜2時過ぎに,けたたましい緊急地震速報で目を覚ましました。

スマートフォンから突然鳴り響く警報音は,何度聞いても心臓に悪いものです。眠気も一瞬で吹き飛び,「いよいよ大きな揺れが来るのか」と身構えました。

今回の地震は,8月23日午前2時ごろに茨城県南部を震源として発生したマグニチュード5.9の地震で,茨城県,埼玉県,千葉県,東京都などで最大震度5弱を観測しました。津波の心配はありませんでしたが,東京・江東区では水道管から水が噴き出すなど,首都圏の各地で被害が発生したようです。幸い,仙台はほんの少し揺れただけでした。

ワタシは,揺れが収まると,「今回は大丈夫だった」と一安心し,ほどなく再び眠りにつきました。しかし,ニュースを確認すると,かつて新婚時代に住んでいた東京都江東区でも被害があったとのことです。自分が暮らしていた場所の名前が被災地として報じられると,遠く離れた仙台にいても,何ともいえない気持ちになります。

宮城県仙台市は,地震の多いところです。ワタシにとって,人生で初めて大地震の洗礼を受けたのは,昭和53年,いわゆる「1978年宮城県沖地震」でした。午後5時14分ごろに発生したマグニチュード7.4の地震で,宮城県を中心に大きな被害が出ました。仙台市でも建物やブロック塀の倒壊などが発生し,当時中学2年生だったワタシにとっても,地震の恐ろしさを実感する出来事でした。

その後も,宮城県は何度も大きな地震に見舞われました。そして,2011年3月11日には東日本大震災が発生しました。あの日以降も,震度5以上の揺れを感じる地震が何度も起きています。仙台で暮らしていると,地震は決して特別な出来事ではなく,日常生活のすぐ隣にあるものだと感じます。

ワタシは,2002年に現在の場所に家を建てました。ところが,度重なる地震によって,壁紙には何カ所も大きな亀裂が入りました。住宅業者さんの話では,生活に支障はないものの,床も少し傾いているとのことです。

床にビー玉を置いて転がしてみると,確かに一定の方向へ転がっていきます。

こうなると,もはや諦めの境地です。「何でも来るなら来い」と思う一方で,「せっかく家を建てたのに」と,少し悲しい気持ちにもなります。

地震は,地域によって繰り返し発生します。熊本地震などを見ても,ここ20年ほどの間に大地震が発生した地域は,ある程度限られているように思います。

「神様は不公平だな」と恨めしい気持ちになります。

地震への備えについては,世間でいわれているようなものを,一通りそろえています。飲料水,数日分の非常食,ウエットティッシュ,水のいらないシャンプー,乾電池,携帯用テレビ,ラジオ,携帯用の充電器やモバイルバッテリーなどです。これらは非常持ち出し袋に入れ,いつでも持ち出せるようにしています。

そのほかの生活用品についても,少し多めにストックするようにしています。

こうした備えは,数多くの地震を経験するなかで,いつの間にか習慣になりました。東日本大震災の際にも,備蓄していたものが実際に役立ったと聞いています。

あのとき,ワタシは単身赴任先にいて,家族のそばにいることができませんでした。そのため,妻が自分で判断しながら対応してくれたことには,今でも感謝しています。

防災用品や避難訓練は,何となく「やらされている」状態では,いざというときに十分な力を発揮しないことがあります。

「本当に地震が起きたら,何が必要になるのか」「停電したら,どのように明かりを確保するのか」「断水したら,トイレはどうするのか」と,具体的に想像することが大切です。リアリティーを持って考えてこそ,役に立つ備えになるのだと思います。

今回の地震をきっかけに,ワタシも昨日,非常持ち出し袋を確認しました。古くなっていたものや,使用期限が近づいていたものをいくつか取り出し,スーパーで新しいものに買い替えました。

地震は,いつ起きるか分かりません。

深夜に起きるかもしれませんし,外出中かもしれません。家族と一緒のときとは限らず,仕事中や旅行中,あるいは単身赴任先で遭遇することもあります。

だからこそ,普段から「もしも」を具体的に想像し,できる範囲で準備しておくことが大切だと思います。

昨日の緊急地震速報でそんなことを考えました。

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