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「コスパ」ばかり気にしていませんか?〜実務と経験値から考える本当の「パフォーマンス」〜

今の若者は「見切る」のが早いとよく言われます。ワタシ自身は普段,若い方と接する機会がそれほど多いわけではありませんが,大学時代のサークルの現役学生などと話をしてみると,情報を実に手際よく整理・分析した上で,結論を出したり判断を下したりするスピードが非常に早いと感じます(そして,判断もまずまず「妥当」だと思います)。

そんな中,先日インターネットで「コスパ厨は『コス』ばかり気にして『パ』を見ない」(リンク先:https://agora-web.jp/archives/261007230504.html)という記事を目にしました。

著者によれば,いわゆる「コスパ」を強く意識する人たちは,飲み会や旅行,読書などにおいて「コスト(費用や時間)」を削ることばかりに気をとられ,そこから得られる「パフォーマンス(成果・学び・満足度)」をほとんど見ていないのではないか,と指摘しています。

記事の中で述べられていた主なポイントは以下の3点です。

パフォーマンスの差は「スキル」と「経験値」の差である

同じ時間やお金を使っても,そこから人脈や仕事,深い学びを得られるか(高いパフォーマンスを出せるか)は本人のスキル次第。最初から上手にリターンを得られる人はおらず,誰しも最初は「コスパが悪い」状態を経験しながらスキルを磨いていく。

目先のコスパ追求がかえってパフォーマンスを下げる悪循環を生む

目先の損得や効率ばかりを優先して新しい挑戦や経験への投資を避けていると,いつまで経っても「パフォーマンスを高めるスキル」が育たない。

挑戦を避けることで自身の可能性を狭めてしまう

その結果,いざ挑戦しても十分な成果が出せず,「やっぱりコスパが悪かった」という思い込みが強化され,かえって自身のパフォーマンスや人生の満足度を下げてしまう。

要するに,コスパのうちの「コス(コスト)」ばかりに固執して,その先にある「パ(パフォーマンス)」という効用やリターンを見落としてしまっているのではないか,という提起です。

この意見には,ワタシも強く共感しました。

ネットでどれほど膨大な情報を集めたとしても,それだけで「実際の経験」が得られるわけではありません。もちろん,パフォーマンスを高めるためには経済や経営や法律の基礎知識も不可欠であり,それらをネットや書籍で調べることは可能です。しかし,それ以上にパフォーマンスを高める源泉となるのは,いわば「どれだけ勉強し,それをどれだけ実際の現場で試したか」という実践のプロセスではないでしょうか。

人間は,失敗や試行錯誤の中から学び,成長してスキルを高めていく生き物なのだと思います。目先のコスト削減にばかり囚われ,実体験を得る機会を回避していては,いつまで経っても経験値は溜まらず,自分自身の能力(パフォーマンス)が高まることもありません。

特に,人との付き合いやビジネスの場で遭遇する複雑な課題というものは,ネットの検索窓にキーワードを入力して簡単に解決策が出てくるようなものはほとんどありません。複雑な事象が幾重にも絡み合い,実際の行動の中で,その人自身の経験に基づいた判断が求められる局面ばかりです。泥臭く重ねた成功体験や失敗体験こそが,自身の能力を高め,存在価値を高めていくのだと感じます。

……と,ここまで「コスパ」と「経験の価値」について考えてみて,ふと行政書士・海事代理士としての自分自身の姿に思い至りました。

法律や手続きの世界も,今やネットで検索すれば申請手順や書式のテンプレートが「無料」で簡単に手に入る時代です。一見すると「行政書士に頼むより,自分でネットで調べたほうがコスパがいい」と思われがちかもしれません。

しかし,実際の許認可や権利義務手続きの現場では,ご相談者様ごとに異なる複雑な背景や法的な罠が潜んでいます。ネットの一般的なマニュアル通りに進めた結果,手戻りが生じて莫大な時間と労力を失ったり,最悪の場合は権利を損ねてしまったりするケースも少なくありません。

プロに依頼していただく価値とは,単に書類を代筆すること(コストの消費)ではなく,数々の試行錯誤と実務経験で培った「確実な手続き」「リスクの回避」「安心感と時間短縮」という圧倒的な「パフォーマンス」をお届けすることにあるのだと改めて実感します。

ワタシ自身,まだまだ日々学びと挑戦の連続です。目先のコスパに汲々とする(きゅうきゅうとする)ことなく,一つひとつの課題やご相談に正面から向き合い,圧倒的な「パフォーマンス=付加価値」を提供できる行政書士・海事代理士を目指して,経験値を積み重ねてまいりたいと思います。

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