「読みやすい書類」は,いわば「第0次審査」です
先日,ある自治体の窓口へ申請書類を持参した際,担当職員の方からこんな言葉をいただきました。
「相原さんの書類は,いつも,とてもきれいで分かりやすいので,受け付けるのが楽ですね。」
思いがけない一言でした。
この一言をいただいて,ワタシが日頃から心掛けていることは間違っていなかったのだと,少し自信を持つことができました。そして,ワタシが日頃から意識していることが,相手にきちんと伝わっていたことが何よりもうれしく感じました。
こんな話をブログに書くと,「自慢話じゃないか」と思われるかもしれません。自分でも少し照れくさい気持ちはあります。でも,あまりにうれしかったので,今日はその気持ちを素直に書かせていただきます。
行政書士が役所へ提出する申請書類は,多くの場合,決められた様式に従って作成します。書く内容も必要事項が中心ですから,一見すると,誰が作っても同じような書類に見えるかもしれません。
しかし,実際には違います。
同じ内容であっても,見やすく整理された書類もあれば,情報が散らばっていて読みづらい書類もあります。添付書類の並べ方,インデックスの付け方,ページ番号の振り方,説明資料のまとめ方などで,受ける印象は大きく変わります。
ワタシが書類作成で最も大切にしているのは,「書類を分かりやすく書くこと」と「相手が気持ちよく読めること」です。
役所の職員の皆さんは,毎日大量の申請書類を審査しています。その中で,どこに何が書いてあるのかすぐに分かり,必要な資料が整理されている書類であれば,読む側の負担は大きく減ります。
ワタシは,これを勝手に申請の「第0次審査」と呼んでいます。
もちろん,本当の審査は法令や基準に基づいて公平に行われます。書類がきれいだから許可になるということはありません。
それでも,「読みやすい」「探しやすい」「理解しやすい」ということは,相手への思いやりです。そして,相手に余計なストレスを与えないことも,専門職として大切な仕事の一つだと考えています。
今回,職員の方からいただいた一言で,その考え方は間違っていなかったのだと実感することができました。
行政書士の仕事は,単に書類を作ることではありません。
依頼者の思いや事情を整理し,相手に正確に伝わる形へと整えることも,大切な役割です。その意味では,書類は「読む人のため」に作るものだと思っています。
これからも,法令に適合した書類を作ることはもちろんですが,「読みやすく,分かりやすく,気持ちよく読める書類」を心掛けていきたいと思います。
そして,それが,行政書士としてのワタシなりの付加価値なのです。
行政書士の仕事は,「許可を取ること」がゴールではありません。
役所の担当者にも,依頼者にも,「この人に頼んでよかった」と思っていただける仕事をすること。ワタシは,そんな行政書士であり続けたいと思っています。

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