最新情報NEWS

第一印象は「第一次試験」――ファミリーバーゲンで考えたこと

この週末,仙台市内で某アパレル会社のファミリーバーゲンが開催され,仕事で使うスーツやシャツなどを買ってきました。

このイベントは年に4回ほど開催されており,その会社が取り扱うブランド品が最低でも3割引,品物によっては8割引,9割引という驚きの価格で販売されます。ワタシにとっては,もはや季節の恒例行事のようなもので,毎回,妻と一緒に欠かさず参加しています。

以前にも書いたことがありますが,サラリーマン時代のワタシは,正直なところ,身だしなみにはかなり無頓着だったと思います。

毎日顔を合わせる相手は同じ職場の仲間たちです。良くも悪くも「気心の知れた身内」のような関係であり,スーツなんて,家で着ているパジャマみたいなもの。仕事以外の部分で自分をアピールする必要性をあまり感じていませんでした。

そのため,ヨレヨレになったスーツを平気で着続けたり,くたびれたネクタイを長年愛用したりしていました。クールビズが定着してからは,その傾向にさらに拍車がかかったようにも思います。

もちろん,外部のお客さまと接する機会はありました。しかし,当時のワタシは背中に「東北電力」という大きな看板を背負っていました。多少服装がだらしなくても,「まあ,電力さんだから」という空気で許されていた部分も,正直あったのだと思います。

ところが,独立して「相原一善」という名前だけで仕事をするようになると,状況は一変しました。

「人は見た目じゃない,中身だ」とはよく言われます。確かにその通りだと思います。しかし,それは長年付き合いのある相手や,お互いを深く理解している間柄だから言えることでもあります。

初対面で仕事を依頼する相手を選ぶ場面では,やはり第一印象は極めて重要です。

話し方,表情,姿勢,そして服装。

そういったものを含めた「見た目」が,相手に「この人なら大丈夫そうだ」と感じていただくための入口になります。言わば,信頼を得るための「第一次試験」のようなものです。そして,本当の勝負である知識や経験,人柄といった「中身」は,その先にあります。

だからこそ,独立してからのワタシは,以前とは比べものにならないほど身だしなみに気を配るようになりました。

とはいえ,今さら急にイケメンになれるわけではありません。生まれつきの顔立ちは変えられませんし,60歳を過ぎると,むしろ年齢との付き合い方のほうが大切になります。

しかし,髪を整えること,爪を清潔に保つこと,ひげをきちんと剃ること,シワのない服を着ること,靴を磨くこと。そういう努力は,年齢に関係なく誰でもできます。

そこでワタシは,独立を機に,「使い古した」と言ったほうが正しいようなスーツやシャツ,ネクタイを思い切って整理しました。そして,「これまでありがとう」と感謝しながら,新しいものへ買い換えることにしました。

別に高価なブランド品を身につける必要はありません。しかし,相手に不快感を与えないこと,そして「きちんとしている人だな」と感じていただけることは,士業として最低限の礼儀だと思っています。

普段は,基本的にスーツにネクタイ,磨いた革靴で対応するよう心がけています。もちろん,猛暑時にはジャケットやネクタイを外し,ポロシャツやチノパンでお伺いすることもあります。それでも,「清潔感だけは絶対に崩さない」という意識は常に持っています。

今回のバーゲンでも,事前に自分のワードローブを確認し,不足していた夏用ジャケットやシャツなどを買い足してきました。デパートで買うより,かなりリーズナブルに揃えることができ,大変ありがたい買い物になりました。

とはいえ,「安い」と言っても,それなりの出費にはなります。

しかし,これは単なる衣料品代ではありません。お客さまに安心してご相談いただくための,「第一次試験」の受験料みたいなものだと思っています。

もっとも,本当に難しいのは,その後です。

第一印象で「感じの良い先生ですね」と思っていただけても,中身が伴わなければ,一発で不合格です。士業の世界は,再試験がありません。

スーツはバーゲンで買えても,信用だけは値引きしてもらうことはできませんから。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP