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現地と現場に学ぶ一日——行政書士としての責任と手応え

ワタシは昨日,福島県北部と宮城県南部の二つの用務のため,一日出張となりました。
移動距離も長く,朝から慌ただしい日程ではありましたが,同時に,行政書士としての責任とやりがいを改めて感じる一日にもなりました。

午前中は,福島県北部の自治体に申請していた農地転用申請の現地調査に臨みました。

農地転用とは,農地を農業以外の用途で利用できるようにするための手続きであり,農地法に基づく厳格な規制のもとで許可されるものです。
農地は国内の食糧自給のための大切な資源であるため,転用には厳しい制限が課され,提出書類も多岐にわたります。行政書士であるワタシは,これらの書類作成や申請手続きを通じて,依頼者の計画を適法に実現するお手伝いをしています。

当日は,複数の農業委員の方々立ち会いのもとで現地調査が行われました。
実は,この自治体での立ち会い調査は今回が初めてでした。そのためワタシは,事前準備にかなり力を入れて臨みました。

計画概要については簡潔に説明できるよう整理し,太陽光パネルの設置枚数や発電出力,メンテナンス体制など,質問されそうな事項については即答できるよう確認を重ねました。

現場ではいくつか質問を受けましたが,落ち着いて対応することができ,大きな指摘もなく無事に調査を終えることができました。
やはり最後に頼りになるのは,「準備してきた」という自信なのだと改めて感じました。

現地調査を終えた後は,少し早めの昼食を取り,午後からは宮城県南部の役所で開催された無料法律相談会の相談員を務めました。

こうした相談会に来られるのは,比較的高齢の方が多く,相続や遺言,「認知症になったらどうしよう」というご心配などについてのご相談が中心となります。
しかし,相談内容は一件ごとに事情が異なり,例えば「相続のご相談」と一言でいっても,家族関係や財産状況,感情面まで含めると,非常に複雑なケースも少なくありません。

そのためワタシは,相談会であっても気を抜くことなく,制度改正や実務上の論点を含め,事前に幅広く知識を整理して臨むようにしています。

この日は,地元のベテランの先生とともに三名の方の相談対応にあたりました。
いずれも相続や遺言に関するご相談でしたが,制度の仕組みや考えられる選択肢を,できるだけ分かりやすくご説明することを心掛けました。

相談が終わった後,皆さまが安心した表情で帰られる姿を見ると,ワタシ自身もほっとします。
相談者のお役に立てたという実感はもちろんありますが,同時に,実際の悩みや不安に触れることで,自分自身の実務理解も深まっていきます。こうした経験の積み重ねが,行政書士としての力になっていくのだと思います。

こうして一日を振り返ると,午前の現地調査と午後の相談対応は,一見まったく異なる業務のようでいて,実は共通する部分が多いことに気付きます。

それは,「現場に向き合う姿勢」の大切さです。

行政書士の仕事は,単に書類を作成するだけではありません。
現地で状況を正確に把握し,相手に分かりやすく説明し,不安を整理しながら,一つひとつ信頼を積み重ねていく仕事でもあります。

ワタシはこれからも,一件一件の業務に真摯に向き合い,「許可」と「安心」を確実に届けられる行政書士でありたいと思います。

もっとも,農地転用でも,相続相談でも,結局最後にモノを言うのは「段取り」と「準備」です。
行政書士の仕事は,派手さはありませんが,「ちゃんと備える人」が最後に強い仕事なのかもしれません。

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