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実務の海にもまれて――2月最終営業日の250キロ

2月の最終営業日は,慌ただしい一日となりました。

ワタシが取り扱っている農地転用の業務は,政令指定都市や中核市を除き,原則として都道府県が許認可権限を持っています。しかし,申請の窓口となるのは各市町村の農業委員会です。農業委員会では,一か月分の申請を取りまとめ,月に一度開催される委員会で審議し,その結果を都道府県に上申します。そして最終的に,都道府県が許可・不許可の決定を行うという流れです。

宮城県内の多くの自治体では,毎月10日が申請の締切日となっています。したがって,ワタシは確実に申請を受理していただくために,申請前月の下旬にあらかじめ農業委員会を訪問し,翌月に予定している申請内容について事前相談を行います。書類の整え方や留意点についてご指導をいただいたうえで,正式申請に臨むという手順をとっています。

月に一度しかない申請を「一発勝負」で行い,もし書類不備などで受理されなければ,再申請は翌月になります。そうなれば,お客さまの事業計画は一か月遅れ,大きなご負担をおかけすることになります。それを防ぐために,ワタシは万全を期す体制を整えています。

初めて農地転用の申請をしたころは,分からないことだらけでした。参考書を読んでも難解な言葉が並び,農地法を学んでも霧の中にいるような気持ちになったものです。しかし,申請件数を重ねるうちに,少しずつ視界が開けてきました。参考書に書かれている一文一文の意味が,実体験と結びついて理解できるようになってきたのです。

新しい業務を始めるとき,まず基礎知識の習熟は欠かせません。ただ,教科書から得られる知識には限界があります。また,やみくもに詰め込んでも,頭には定着しません。いわば「畳の上の水練」です。ある程度の予備知識を身につけたら,できるだけ早く実務の海に飛び込み,もまれることが必要だとワタシは感じています。もちろん,生半可な知識でお客さまにご迷惑をおかけすることは許されません。その緊張感を持ちながら,実務を通じて学び続けることが,結局は最良の近道なのだと思います。

来月もいくつかの申請を予定しており,この日は県内二つの自治体へ事前説明に伺いました。通常であれば,近隣自治体をまとめて効率よく回るのですが,先方のスケジュールの都合で,宮城県の北と南を一日で往復する行程となりました。

朝8時に自宅を出発し,まずは北へ向かいます。仙台市から約70キロ。少し早めに到着し,申請予定地を確認しました。土地の選定はお客さまが行いますが,ワタシも必ず現地を自分の目で確かめるようにしています。現場を知ることは,書面だけでは見えない事情を理解するために欠かせません。

事前説明はスムーズに進み,いくつかの指導事項はあったものの,今回も順調に進みそうだという手応えを得ました。すぐに車へ戻り,今度は南へ向かいます。高速道路を2時間弱走り,仙台市から約60キロ南の自治体へ。こちらでも事前説明を行い,いくつか宿題をいただきましたが,無事に申請できそうな感触を得ることができました。

自宅に戻ったのは夕方5時。走行距離は約250キロ。長いドライブでしたが,不思議と疲労感よりも充実感のほうが勝っていました。ひと休みしたあとジムで汗を流し,ようやく一日が終わります。夕食のビールが,いつもよりひときわ美味しく感じられました。

そして本日は,今年度最後の無料法律相談会です。走り続ける日々のなかで,地域の皆さまのお役に立てる時間は,ワタシにとって何よりの原点です。今日もまた,全力で向き合ってまいります。

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