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大好きな「海苔のりべん」に学ぶ,丁寧な仕事

今週,地元のデパートで「駅弁大会」が開催されています。全国各地の有名駅弁を一堂に集めて販売する人気企画で,「全国のうまいもの市」も同時開催とあって,会場は大変なにぎわいです。テレビでも紹介されたようで,開店前から行列ができるほどの盛況ぶりでした。

ワタシが子どもの頃,「鉄道で旅行する」といえば駅弁がつきものでした。発車を待つホームで駅弁を買い求め,車窓を眺めながら包み紙を開く時間は,旅の楽しみそのものでした。しかし最近は,コンビニやスーパーでおにぎりやサンドイッチ,お弁当が手軽に買えるようになり,駅弁もかつての勢いは衰えつつあるように思います。

それでも駅弁には,冷めてもおいしくいただける工夫や,その土地ならではの名品を詰め込む楽しさがあります。ワタシは出張の折にときどき駅弁を買い求めますし,今回のような「駅弁大会」があると,つい足を運んでしまいます。北海道森駅の「いかめし」,秋田県大館駅の「鶏めし」,山形県米沢駅の「牛肉どまん中」,群馬県横川駅の「峠の釜めし」など,全国の名物が並ぶ光景は,それだけで小さな旅のようです。

そして昨日は,日替わり企画として,ワタシが大好きな駅弁が限定販売されました。限定七十個と聞き,これは出遅れるわけにはいきません。仕事をやりくりし,開店の午前十時に合わせてデパートへ向かいました。開店直後にもかかわらず,会場は人,人,人。長い列に並びながら,「どうか売り切れませんように」と内心やきもきし続けました。二十分ほど並んだでしょうか。どうやら別の限定弁当がより人気だったようで,ワタシのお目当てはまだ余裕があり,妻の分と二つを無事に手に入れることができました。

その駅弁とは,福島県郡山で販売されている「海苔のりべん」です。以前からおいしい弁当だと思っていましたが,人気番組「マツコの知らない世界」で取り上げられてから一気に有名になり,駅弁大会では入手困難な存在になりました。

ふたを開けると,まず目に入るのは海苔が敷き詰められたおかかご飯です。上には梅干しがちょこんとのっています。おかずは玉子焼き,焼き鮭,かまぼこ,里芋とにんじんの煮物,きんぴらごぼう。焼き魚,玉子焼き,かまぼこは駅弁の「三種の神器」ともいわれますが,この弁当はそれをきちんと押さえています。

どの品も決して豪華な食材ではありません。しかし一つ一つが丁寧に調理されており,素材の持ち味がしっかりと引き出されています。二段に敷かれた海苔とおかかご飯,そして梅干しが,全体を見事にまとめ上げています。ご飯をひと口,おかずをひと口と味わう時間は,なんとも言えない幸福なひとときです。今回もお茶と味噌汁をすすりながら,あっという間に平らげてしまいました。

ワタシがこの弁当に心をつかまれる理由は,ありふれた食材を丁寧に調理し,調和させることで,唯一無二の一箱に仕上げている点にあります。派手さはありませんが,真面目さと誠実さが味に表れているのです。

ワタシは,ここに行政書士の仕事との共通点を感じます。ワタシたちが持っているのは,特別な魔法ではありません。業務知識と経験,そしてお客さまに寄り添う心です。お客さまの困りごとに耳を傾け,法律や行政の知識を丁寧に組み合わせ,一つ一つの案件に真剣に向き合う。その積み重ねが,安心という形になっていきます。

決して華やかな仕事ではありません。しかし,丁寧に仕上げられた「海苔のりべん」のように,「お願いしてよかった」と言っていただける存在でありたいとワタシは思います。これからも一件一件を大切に,誠実に向き合っていきたいと思います。

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