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一枚のお好み焼きから始まった,ワタシの料理の道

少し時期は過ぎましたが、この正月休みの思い出を一つだけ振り返ります。

先週末,久しぶりに広島風お好み焼きを作りました。お好み焼きというのは,何故か,時折無性に食べたくなる料理です。正月以来,おせち料理や割とボリュームあるものを食べていたので、少し軽めのお好み焼きが食べたくなったのです。

広島風お好み焼きというのは,まず鉄板やホットプレートに薄く生地を広げ,その上にもやしや刻んだキャベツをたっぷり山のように載せ,蒸し焼きにしていく料理です。途中で焼きそばを重ね,最後に卵を合わせて仕上げるのが特徴で,材料を混ぜて焼く一般的なお好み焼きとは違い,具材を重ねる順番や返し方など,少しコツと技術が求められます。

実はこの広島風お好み焼きは,ワタシにとって「料理の原点」ともいえる思い出の料理なのです。今から30年近く前,広島へ出張した際に,お客さまが地元のお好み焼き店へ案内してくださいました。カウンターの目の前には大きな鉄板が広がり,その上で職人さんが素早い手つきで生地を広げ,山盛りのキャベツを重ね,リズムよくひっくり返していきます。香ばしい湯気とソースの甘い香りに包まれながら眺めたその光景はとても印象的で,口にした一枚は格別に美味しく感じられました。

帰りに立ち寄った広島空港の売店で「広島風お好み焼きキット」が目に留まり,思わず土産に買って帰りました。自宅で妻に「作ってよ」とお願いすると,「そんなもの作れるわけがないでしょう。あなたが買ってきたのだから,作ってよ」と切り返されてしまいました。確かにその通りで,それまでインスタントラーメンとか簡単な料理しか作ってこなかったワタシは,妻なら当然作れるものだろうと,どこかで思い込んでいたのです。

妻の言葉に背中を押され,「それなら挑戦してみよう」という気持ちが湧き,材料を買いそろえてキットに挑みました。もちろん,あの職人さんのような華麗な返し技は持ち合わせていません。とくに,キャベツの山を崩さずにひっくり返すのは至難の業です。そこでワタシは一計を案じ,フライパン返しを使って一度お皿に滑らせ,そのままフライパンに押し当ててくるりと回す,いわば「アイハラ返し」を編み出しました。試行錯誤の組み合わせではありましたが,なんとか形になる広島風お好み焼きが出来上がりました。

妻と二人で恐る恐る口に運んでみると,これが思いのほか広島の味に近いのです。何より予想外だったのは,妻が大変喜び,「美味しい」と笑顔で食べてくれたことでした。その反応が嬉しく,そこから何度も改良を重ねるようになりました。長年の鍛錬の成果もあり,今では大きなホットプレートの上で,ヘラで生地を返しながら,お好み焼き屋さんらしく作れるようになりました。

ときどき妻の友人を招いて振る舞うこともあります。家庭で広島風お好み焼きを焼く機会はあまりないようで,新鮮なイベントとして楽しんでいただいています。今回も妻を“お客さま”に,ホットプレートで焼き上げました。妻には相変わらず好評で,ビールを片手に,楽しい夕食のひとときとなりました。

面白いことに,この一枚のお好み焼きが,ワタシにとって「料理の入口」となりました。そこから和食・洋食・中華と挑戦の幅が広がり,ついにはお寿司まで握れるようになり,今では「趣味は料理です」と胸を張って言えるようになりました。振り返ってみると,本人にとっては何気ないきっかけが,大きな世界へつながることは少なくないと感じます。

この広島風お好み焼きは、意外と“段取り”と“積み重ね”が大事な料理です。行政書士の仕事も同じで,これからも趣味の世界を広げ,深めていくとともに,行政書士としての仕事でも,お客さまの小さな一歩に寄り添い,より良い未来へつながるお手伝いをしていきたいと考えています。

あの一枚に込めた思い出と工夫を思い出しながら、改めて「初心を忘れずに」という気持ちを新たにしました。久しぶりの広島風お好み焼きは、とても美味しかったです。

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