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都大路に重ねた記憶とエール ― 全国高校駅伝を見つめて

昨日,京都・都大路で年末の風物詩である全国高校駅伝が開催されました。

今年は地元・仙台育英学園が男女ともに優勝候補の筆頭とされ,ワタシも自然と期待が高まり,胸を躍らせながらテレビの前に座りました。

今のワタシを知る人は,異口同音に「信じられなーい」というのですが,何を隠そう,ワタシは高校まで陸上競技部で長距離に打ち込んでいました。高校1年,2年の頃には高校駅伝の県大会にも出場し,タスキを締めてコースを走った経験があります。スタート前の独特の緊張感と責任感,沿道を走る誇らしさ,そしてゴール後に全身を覆う泥のような疲労感――。あの感覚は,今でもはっきりと覚えています。

現在,宮城県の駅伝界は男女とも仙台育英が王座に君臨し,その牙城を崩すのは容易ではなさそうです。しかし,ワタシが高校生だった頃は,野球でも名を馳せた東北高校が絶対的な存在でした。仙台育英はワタシの高校よりも「格上」のチームではありましたが,それでも「一泡吹かせてやるぞ」と本気で思える距離感だった記憶があります。今の仙台育英の圧倒的な姿を見るにつけ,時代の移り変わり,まさに隔世の感を覚えます。

また,当時は駅伝そのものが今ほど注目されていませんでした。現在ではテレビ中継の影響もあり,高校野球と並ぶほどの人気スポーツとなっていますが,ワタシの頃はまだマイナースポーツの域を出ていなかったように思います。そうした意味では,今の選手たちが多くの注目と声援を受けて走れる環境は,少し羨ましくも感じます。

一方で,現在の駅伝はスピード化が進み,レベルは本当に高くなりました。ワタシの時代にあった,どこかのんびりとした雰囲気は影を潜め,張り詰めた緊張感が支配しています。その点については,少し寂しさも覚えます。

午前の女子,午後の男子ともに仙台育英は健闘しましたが,優勝した女子の長野東高校,男子の学法石川高校は「これ以上は考えられない」と思わせるほど完成度の高いレースを展開し,堂々と都大路を制しました。男女ともに仙台育英が頂点に届かなかったのは残念ですが,相手がそれを上回るパフォーマンスを見せたのであれば,これはもう称賛するしかありません。

特に男子は,隣県・福島の学法石川が2時間1分を切る大会新記録での優勝。圧巻の一言でした。優勝した両校の走りに心から敬意を表するとともに,仙台育英の健闘にも,同じだけの拍手を送りたいと思います。男子では仙台育英は優勝まであと一歩でしたが,大会記録を更新しているのです。高校生の全国大会で、東北勢が一位と二位を占めるなんてこと,滅多にあるもんじゃありません。本当に素晴らしいレースを堪能させてもらいました。

都大路を走り抜けた選手たちは,これからそれぞれの人生の道を歩んでいきます。駅伝で得た努力,仲間との絆,苦しさを乗り越えた経験は,必ずこれからの人生の支えになるはずです。選手の皆さんが,次のステージでも力強く走り続けられることを,心から願っています。

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