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「そのうち」は永遠に来ない――大阪・関西万博に行き損ねて思うこと

4月13日に開幕した大阪・関西万博は,10月13日に幕を閉じました。

会場は大阪市此花区の人工島・夢洲。184日間の会期中,158の国と地域,そして国際機関が参加し,過去最多級の規模となったそうです。来場者数は9月末時点で累計2200万人を超え,最終的には当初の目標にはわずかに届かなかったものの,大盛況のうちに閉幕を迎えたと報じられています。

東京オリンピックの時もそうでしたが,開催前は一部の方からで批判の声が上がり,マスコミも否定的な報道が目立ちましたが,いざ始まってみれば多くの人が感動し,終わってみれば「やって良かった」という空気に包まれています。

オリンピックや万博は,ある意味で日本政府の世界に対する公約。無事に開催できなければ国の威信に関わるものです。そういった意味で,オリンピック同様に世界からも多くのお客さまが来場し,成功裏に閉幕して本当に良かったと思います。

1970年以来,55年ぶりの万国博覧会。ワタシにとっても,国内開催はこれが人生で最後になるであろう貴重な機会でした。「これは是非行かねば」と思っていたのですが,「そのうち行こう」と具体的アクションを起こさずのんびりしているうちに,予約の波にも乗り遅れ,「もう少し人が少なくなったら行こう」「涼しくなってからでもいいかな」と先延ばしにしているうちに,気づけば閉幕の日を迎えてしまいました。

言い訳にはなりますが,仙台から大阪まではなかなかの距離です。交通費を考えると,腰が重くなってしまったのは事実です。また,仙台では,周囲の人たちも似たようなもので,万博の話題はあまり出ませんでしたが,東京に行くと事情が違いました。知人や友人の多くが「最高だった!」と口をそろえ,なかには通期チケットを購入して,東京から19回も通ったという猛者までいました。その友人は,すべてのパビリオンを制覇したそうで,その行動力には,ただただ脱帽です。自分の行動力のなさを痛感しました。

ワタシは仕事では「締切厳守」を徹底しています。サラリーマン時代から培ってきたプロジェクト管理の習慣で,期限を守ることには人一倍うるさいほうです。

ところが「人生の締切」となると話は別で,「そのうち」「いつか」とつい先送りにしてしまう。今回万博に行けなかったのは,まさにその悪い癖が出た結果でした。

4月の段階で計画を立てていれば,あの夢洲の地に立ち,世界のパビリオンを体験できたかもしれません。本当に惜しいことをしました。

ワタシも気がつけば60歳。これから,自由に活動できる時間は,思っているよりずっと短いのかもしれません。

「そのうち行こう」ではなく,「今すぐ,行こう」。

人生にも,提出期限があるのだと感じました。

行政書士として「締切厳守」をモットーにしているワタシとしては,これからは仕事だけでなく,人生の申請書類もきちんと期限内に出していきたいと思います。

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