「高市総裁誕生」に思うこと~女性の敵は女性なの?~
高市早苗氏が自民党総裁に選ばれてから数日。日本初の女性総裁,そしておそらく女性初の首相誕生につながるであろう出来事として,多くの国民が歓迎と期待を寄せています。
しかし一方で,「おめでとうとは言えない」「初の女性首相誕生,うれしくない」といった声を,いわゆるフェミニストと呼ばれる女性たちから耳にして,ワタシは強い違和感を覚えました。
高市氏は,不正でも忖度でもなく,厳しい選挙戦を正々堂々と戦い抜き,見事に総裁の座を勝ち取りました。それはまさに,これまでの真摯な努力と覚悟の結果であり,「女性も実力で政治の頂点に立てる」ことを証明した快挙です。
それにもかかわらず,同じ女性の口から心ない言葉が飛び出すのは,率直に言って品位を欠く行為だと思います。人間ですから,誰にでも好き嫌いや思想の違いはあります。しかし,他人の努力と成果に対して,素直に敬意を払えない態度は,見苦しささえ感じます。もう少し大人のふるまいがあってもよいのではないでしょうか。
ワタシがさらに残念に思うのは,そのような発言をしたのが,政治家や学者,言論人など,社会的に影響力を持つ立場の女性であったという点です。
立場ある人ほど,自らの言葉に責任を持ち,節度を保つべきです。社会の模範となるべき人が感情に流されるような発言をすれば,その瞬間,自分の評価をも貶めることになります。たとえ反対の立場であっても,相手の健闘をたたえる——それが真のフェアネスであり,知性ある人間の姿勢だと思います。
ワタシは行政書士として、日々、異なる立場の人々の間で法的調整を行っています。
意見が対立しても、相手を尊重し、冷静に事実を見る——それが社会人としての最低限のマナーであり、成熟した人間関係の基礎です。
今回のような反応を見ると、言葉の力を仕事にしている人々のあまりの軽率さに、同じ「職業人」として情けなくなります。
今回の出来事を通して改めて感じたのは,「真のフェミニズム」とは,他人の足を引っ張ることではなく,性別を超えて努力する人を称える姿勢のことだということです。
そうした健全な価値観を,行政書士という立場からも社会に伝えていきたいと考えています。
行政書士のブログで,三日続けてテーマが「高市さん」というのは「いかがなものか?」とも思いましたが,今回ばかりはあまりにも見苦しい発言が多かったので,あえて書かせていただきました。

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