史上初の自由民主党女性総裁の誕生について思う
このたび,高市早苗氏が自由民主党の新総裁に選出され,近く,日本憲政史上初の女性首相に就任する見通しとなりました。長年,男性中心だった日本の政治において,女性が首相として国の舵を取ることは,まさに「ガラスの天井」を打ち破る快挙です。おめでとうございます。
これまでの石破政権は,政策の迷走と国民との乖離が目立ち,三度の選挙で大敗を喫したことからも,国民の支持を失っていたことは明らかでした。ですから,ワタシ自身,次の政権が失敗すれば,日本の政治が壊滅的な混乱に陥るのではないかと憂いておりましたので,今回の結果にはまず安堵しています。
特に期待しているのは,経済,外交,そして安全保障の三分野です。物価高や実質賃金の停滞,少子高齢化が進む中での社会保障制度の再設計など,長年積み重なった課題を正面から取り組む姿勢を示しておられます。また,外交・安全保障では,自由と民主主義を守るという明確な立場を堅持し,国際社会の中で信頼される日本を築いていくリーダーシップを発揮してほしいと願っています。
もちろん,政治というものは「何かを変えれば誰かが困る」世界です。独裁国家のように一気に制度を変えることはできません。ですから,高市首相が就任したからといって,すべてが一夜にして変わるわけではありません。利害を調整しながら,丁寧に政策を進めていく必要があります。しかし,物価高対策や「108万円の壁」に象徴される就労制限の問題,そして一部地域で深刻化している外国人政策など,喫緊の課題には迅速かつ的確な対応が求められます。高市氏には,こうした分野での手腕を大いに発揮していただきたいと願っています。
今回の総裁選では,石破政権の方針をそのまま踏襲すると語る候補も多く,正直なところ,不安を覚えていました。石破政権が国民の支持を得られず,三度にわたって選挙で大敗した事実から,何を学ぶのかが問われていたと思います。その意味で,高市氏が党員票でも圧倒的な一位を獲得したことは,一部の急進的な層を除いた,いわば平均的国民の声を反映した結果であり,民意の表れと言えるでしょう。
そして,そんな新しい時代の幕開けの中で,ワタシ自身も行政書士として何ができるかを改めて考えています。行政書士は,暮らしと行政の橋渡し役です。国の方針が変わると,その影響は必ず地域社会や市民生活の現場に及びます。だからこそ,ワタシは,制度や法改正の動きをいち早く理解し,それを必要とする方々に正しく伝え,実際に活かせるように支援する――これからも,そんな役割を果たしていきたいと思います。
新しい時代の幕開けに,ワタシもまた自分の立場から力を尽くしてまいります。誰もが安心して暮らせる社会の実現に向けて,行政書士としての知識と経験を活かし,丁寧に,誠実に,そして前向きに歩んでいきたいと思います。

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