久しぶりの通勤ラッシュで得た元気
ワタシはサラリーマンを卒業し,現在は自宅兼事務所で仕事をしています。そのため,基本的に通勤というものがなくなりました。もちろん,お客さまのところへ伺うことはありますが,それもアポイントの時間に合わせて出かけるスタイルです。朝夕のラッシュアワーに揉まれることは,すっかり過去のものとなりました。
そんな生活になってから,起床時間は少し遅くなり,朝食もゆっくりと味わえるようになりました。サラリーマン時代に比べると収入は減りましたが,税金や社会保険料の負担も軽くなり,自分のペースで仕事ができるようになったことを思えば,「まあ,悪くない選択だったな」と感じています。心と時間に余裕が生まれた分,日々の充実度はむしろ増したように思います。
ところが先日,あるお役所に朝9時に出向く用務が入り,久しぶりに早起きをしてラッシュアワーの電車に乗ることになりました。最寄り駅から地下鉄に乗り込み街中へ向かうと,やはり朝の混雑はすごいものです。駅のホームから地上へ伸びるエスカレーターにはびっしりと人が並び,まるで流れる川のように動いていました。久々に感じる朝の活気に,思わず背筋が伸びました。
道を歩けば,活力に満ちたビジネスマンたちが黙々と職場へ向かっています。2年前まではワタシもその一員だったのだと思うと,懐かしさとともに不思議な感慨が湧いてきました。
用務先では,受託した書類仕事を黙々とこなし,久しぶりに時間に追われる仕事を経験しました。普段のマイペースな仕事とは異なる緊張感のある環境に,心地よい,懐かしい刺激を受けました。サラリーマン時代には時間に追われる生活を「つらい」と感じていましたが,今では少し懐かしく,むしろありがたい経験だったのだと気づかされました。
自分のペースで働ける日常ももちろん大切ですが,時にはこうした緊張感のある場に身を置くことで,新たな活力が湧いてくるものです。これからも,こうした機会を大切にしながら,よい刺激を受けて,いつまでも若々しく元気に仕事を続けていきたいと思います。
久々のガチの通勤ラッシュは,とても疲れましたが,それでも,街全体が動き出すあの熱気の中に身を置いたことで,自分の中にも新しいエネルギーが湧いてきました。これからも張りのある日々を重ね,生き生きと仕事を続けていきたいと思います。

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