村竹ラシッド選手の涙に思うこと
13日に開幕した世界陸上も中盤に差しかかり,連日熱戦が繰り広げられています。日本選手の活躍がこれまで以上に目立っていることは,昔からの陸上ファンとして本当にうれしい限りです。
「毎日陸上の話ばかりで,オマエ,仕事はどうした」とお叱りを受けそうですが,東京オリンピックに続いて,これほど大規模な陸上イベントが日本で開催されるのは,ワタシの人生の中でもこれが最後かもしれません。そんな特別な大会ですから,どうかご容赦ください。
普段,あいはら行政書士事務所では「24時間365日闘います」をスローガンに,お客さま第一主義で業務に取り組んでおります。しかしこの世界陸上の期間中だけは,正直に申し上げて観戦優先。テレビの前で熱戦を堪能しています(もちろん,仕事の時間帯をずらして対応しておりますので,業務はきちんと行っています)。こうした柔軟な働き方ができるのも,自営業の特権ですね。
さて,昨日の第4日目。最大の注目は男子110mハードルでした。日本からは3選手が出場し,全員が決勝進出を期待できるという,日本が強い種目です。結果として,村竹ラシッド選手が決勝に進出。スタートラインに立つ姿は堂々としていて,ワタシもテレビの前でワクワクしながら応援しました。
村竹選手は善戦しましたが,メダルにはわずか0.06秒届かず5位。それでも,その堂々たる戦いぶりには拍手を送りたいと思いました。
そして,レース後のインタビュー。村竹選手は「本当に多くの方に見守ってもらい,1人のアスリートとして本当に幸せです。だからメダルを取ってみんなと一緒に喜びたかったんですけど」と語り,涙を流しました。「パリ五輪からの1年間,本気でメダルを取るために練習してきたのに,何が足りなかったんだろう」と悔しさをにじませながらも,「今日の結果も踏まえて自分の実力だと認めることから始めないといけない。何年かかっても,この脚が許す限りメダルを目指し続けたい」と,前を向いてくれました。
このインタビューを見て,ワタシは昨年のパリ五輪からの村竹選手の一年間の努力が胸に迫り,思わずもらい泣きしそうになりました。そして,この選手のことが心から好きになりました。
次の大きな舞台は2年後の世界陸上北京大会,そして3年後のロサンゼルス五輪。村竹選手がメダルを手にするその瞬間を信じて、これからも応援し続けたいと思います。

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