行政書士の“頼れる相棒”レーザープリンタの魅力
「書類を作る」ということは行政書士の基本といっても良い業務です。できあがった書類は品質はもちろんですが,見栄えについても大切な要素であるため,ワタシは,きれいに印刷できるプリンタにこだわっています。一般家庭向けのプリンタも便利ですが,業務で使うとなるとやはり,印字品質が気になります。そこでワタシは,仕事では,印字の品質や仕上がりがきれいなレーザープリンタを使います。家庭用のインクジェットプリンタは「お手軽」なのですが,使われている染料インクだとマーカーでチェックしたときや水濡れで印字がにじむことが悩みでした。
近年では,顔料インクを使ったビジネス向けインクジェットも登場し,にじみに強いモデルも増えています。しかし,それでも印刷の質感や文字のくっきり感はレーザープリンタに一日の長があると感じます。ワタシは用途に応じて複数のプリンタを使い分けていますが,うちの事務所で一番活躍していたのはネットオークションで8,000円で購入した中古のカラーレーザープリンタです。行政書士試験の受験勉強の資料印刷のために購入し,使い始めたのですが,蛍光ペンでマーキングしても滲まず,本当に頼もしい存在でした。
この古いプリンタはUSB専用で,ネットワーク接続や自動両面印刷はできないなどの課題はありましたが,安価なサードパーティー製のトナーを使えばとても安く使うことができました。紙詰まりや汚れにさえ気を付ければ,当事務所のエースとして十分な働きをしてくれました。しかし,最近は印字に汚れが出ることが増えたため,残念ですが,思い切って買い替えることにしました。新しいプリンタはネットワーク接続ができ,印刷速度も格段に速く,自動両面印刷も可能です。少し前の機種ではありますが,新品なのに驚くほど安価で入手でき,「掘り出し物を見つけた」と嬉しくなりました。
ちなみに,カラーレーザープリンタは10年ほど前までは家庭やSOHO向けにも販売されていましたが,最近ではビジネス向けの顔料インクジェット機が主流になり,小型のカラーレーザー機は店頭で見かけなくなりました。それでも業務用途としての安定感や速さ,美しい仕上がりはやはりレーザープリンタの魅力です。サードパーティーのトナーを使えばランニングコストも抑えられますし,今でも時々,格安で一昔前のモデルを見かけます。気になる方は調べてみるのもよいと思います。ひょっとすると掘り出し物に出会えるかもしれません。
いろいろとプリンタについて書きましたが,行政書士の仕事で本当に大切なのは「きれいに印刷された書類」ではありません。必要なのは,正確で,しかも依頼者のニーズに応じた適切な書類を作ることです。どれほど美しく仕上がっていても,中身が間違っていたり依頼者の意図に沿わなかったりすれば,まったく意味がありません。
プリンタはワタシの仕事を支えてくれる“頼れる相棒”ですが,その役割は「きれいな書類」を作るためだけではなく,依頼者の求める「正確で適切な書類」を作ることにあります。ワタシはこれからも,この相棒とともに,依頼者の期待に応える書類作成ができるよう頑張って行きたいと思います。

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