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生活のお手伝いをしている方に面会してきました

先日,ワタシが日常生活のお手伝いをしている方が入院している病院を訪問してきました。

以前もお話ししましたが,ワタシは「終活」業務の一環として,お体の不自由な,おひとりさま女性の生活のお手伝いをしています。この方は,お体が不自由で,長期入院をされているのですが,これまで生活のお世話をしていたご主人が亡くなられ,生活支援を受けられる方がいなくなってしまった方です。こうした方のお手伝いをする仕組みが「生前事務委任契約」です。ワタシはその契約に基づき,「受任者」として日々の生活をサポートしています。

「生前事務委任契約」とは,ご本人に意思判断能力があるうちに,信頼できる家族や専門職に対して,財産管理や身の回りの手続きなどを委任しておく契約です。大きく分けて,「財産管理」と「身上看護」の2つの領域があり,たとえば入院中の金銭の管理や役所への手続き,病院とのやりとり,必要物品の購入など,多岐にわたる支援が求められます。

一番大切な業務が,委任者の財産を適切に管理することではないかと思います。今回も,委任者から依頼のあったお金や物品を持参し,お渡ししてきました。

また,財産の管理と同じくらい大切なのが,ご本人の健康状態の確認,特に意思判断能力の観察です。
現在,ワタシの支援している方は,「アタマ,バッチリ!」と言っていいほどお元気で,会話もすすむ明るい方です。
「○○さんは絶対に認知症になりませんよ。ワタシが太鼓判押します!」などといいながら,お話をする時間は,仕事とはいえ,ワタシにとってもとても楽しいひとときです。

しかし,今後,もし意思判断能力に変化があれば,「任意後見契約」へと移行していく可能性があります。このときは家庭裁判所への申立てを経て,法的に後見人としての役割を担うことになります。さらに,亡くなられた後は,葬儀の手配や死亡届の提出なども,ワタシの役割として契約されています。これは「死後事務委任契約」と呼ばれるものです。

今日も,病院では,夏の甲子園で初戦突破した地元の仙台育英の話,楽天イーグルスの話など,とりとめのないお話を1時間程度して,楽しい気持ちで病院を後にしました。

行政書士として独立する前,まさか自分がこんな形で誰かの生活をお手伝いする仕事をするとは思ってもいませんでした。もちろん行政書士の仕事にはさまざまな分野がありますが,この「生前事務委任契約」のような支援活動には,他では得難いやりがいや喜びがあります。

これからも,できる限りの力を尽くし,ご本人が安心して楽しく暮らしていただけるようお手伝いをしていきたいと思います。また,来月お邪魔します。

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