仲間と共に学ぶ後見活動──コスモス卯辰会の勉強会を開催して
先日,行政書士の同期の仲間で「後見活動」に関する勉強会を開催しました。
成年後見や任意後見といった,いわゆる後見活動は,ワタシを含め多くの行政書士が日々取り組んでいる分野です。今回の勉強会は,ワタシが行政書士登録をした際の同期の仲間たちとともに企画・実施したものです。
宮城県行政書士会では,毎年その年度に新たに登録した行政書士を対象に,新入会員研修が行われています。ワタシは令和6年2月に行政書士登録をしたのですが,令和5年11月から令和6年10月までの間に登録した同期の仲間たちとともに,この新入会員研修を受講しました。その時に「せっかくのご縁なので,同期会を作って交流を深めてはどうか」と参加者に呼びかけ,賛同をいただいた約40名の仲間で「コスモス卯辰会」という同期会を作り,運営しています。
会の名前には少しこだわりがあります。行政書士の徽章(バッジ)のモチーフである「コスモス」と,登録した年がちょうど卯年と辰年にまたがっていることにちなみました。実はワタシ自身が辰年生まれで,干支の「辰」に特別な思い入れがあるため,ほんの少しだけ,公私混同を許してもらい,会の名前に盛り込みました。
会の活動は年に1~2回の懇親会が中心ですが,今回は,初めて勉強会を開催しました。講師としてお招きしたのは,行政書士歴10年以上で「後見活動」をはじめ,遺言や相続といったいわゆる「終活」分野の最前線で活躍されている宮城県行政書士会に所属する先生です。この先生は,ワタシが行政書士登録直後,最初に「行政書士のイロハ」をご指導いただいた,大変にお世話になった先生でもあります。
事前に受講希望者から「終活」全般の中でどの内容に興味があるかをアンケートしたところ,圧倒的に「後見活動」との回答が多かったため,今回はこの分野に特化した勉強会となりました。こういった勉強会は,通常は午後3時ごろから始めて,夕方から懇親会という流れが定番ですが,「家のこともあるため懇親会には参加しづらい」という女性会員の声を取り入れ,新たな試みとして,11時開始としてみました。
勉強会は2時間構成とし,最初に,事前に集めた受講生からの質問について講師の先生にご講義いただき,ちょうどお昼時となった12時からはお弁当をいただきながらのランチミーティングとしました。同期は,まだ登録して1年足らずで経験の浅い者も多く,皆が日々苦労を重ねているだけに,質問も真剣そのもので,活気ある勉強会となりました。また,食事をしながらのやりとりとなったことで,少し場も和やかになり,終盤には出席者同士が打ち解け,「ざっくばらん」な雰囲気になって,「ここだけの話」といった貴重なお話も先生から伺うことができ,大変有意義な時間となりました。
この「コスモス卯辰会」は,思いがけないきっかけからワタシが発起人となり立ち上げた会ですが,通常の活動のベースとなる地域支部や行政書士会とはまた異なった,「同期ならではの気楽さ」が魅力です。情報交換と交流の場として定着しつつあり,「声をかけて本当によかった」と実感しています。
この会の趣旨は何よりも会員相互の交流です。義務感や重荷になるような会にはしたくありません。今後も懇親会を中心に,要望があれば今回のような勉強会も企画していくつもりです。同期会を通じて,共に学び,支え合いながら一歩ずつ成長していきたいと考えております。今回の勉強会は,その第一歩としてとても充実した機会となりました。

コメントを残す