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農地転用の世界へ踏み出して 〜気仙沼で学んだこと〜

先週,気仙沼市で開催された農地転用に関する研修会に参加してきました。この研修会は,宮城県行政書士会の仙北支部が主催したもので,県内の各支部から多くの先生方が集まり,活発な学びの場となりました。

「農地転用」とは,農地を住宅地や商業地,工業地など,農業以外の目的に使えるようにするための手続きのことをいいます。これは農地法に基づき,農業委員会や都道府県知事などの許可を得て行うもので,農業振興地域や都市計画区域との関係性,周辺環境への影響なども考慮される,非常に重要かつ複雑な制度です。

行政書士にとっても,この農地転用は主要な業務のひとつであり,地域に根ざした実務として多くの需要があります。ワタシ自身も最近になってこの分野に取り組み始めたばかりで,現在,お客さまからご依頼いただいた案件に一つひとつ丁寧に向き合っているところです。

一口に農地転用といっても,内容や難易度は実にさまざまです。家庭菜園規模の小さな農地を駐車場などに転用する比較的手軽なものから,大規模な工場建設や宅地開発に伴う転用まで,その幅は非常に広く,まさに「行政書士の腕の見せ所」といえる業務です。関係法令の理解はもちろんのこと,地域の実情把握や関係機関との調整能力など,行政書士の総合力が問われる業務だと思います。

今回の研修会では,長年にわたって農地転用業務に携わってこられたベテランの先生が講師を務められました。その豊富な経験と広範な知識にはただただ圧倒され,「ワタシもいつか,こうした高度な案件を任されるようになりたい」と強く感じました。初心者だからこそ感じる壁の高さと,その分だけ大きなやりがいを,あらためて胸に刻みました。

研修後は,気仙沼大島の民宿で懇親会が行われました。全国屈指の漁港である気仙沼らしく,豪華な海の幸が並び,それだけでも胸が躍る内容でした。並べられた魚介料理の数々,特に鯛やヒラメ,スズキと言った「さっきまで活きていた」と思うような新鮮な舟盛りやガゼウニ,岩ガキなど,地元の海の幸がこれでもかと並び,その豪華さに圧倒されました。さらに,地元の先生方からの差し入れとして,おいしい日本酒も数多く振る舞われ,終始笑顔の絶えない素晴らしい時間となりました。翌日朝の運転がなければ心ゆくまで味わいたかったほどの美味しさでした。

宴のあとには,自然発生的に二次会も開かれ,そこでは夜遅くまで,ベテランの先生方からさまざまな実務の知見を伺うことができました。経験豊かな方々の生の声は,机上の知識とは異なる重みがあり,学ぶことの多い時間となりました。

帰宅後は,いただいた資料をもとにネットで調べながら復習を行い,改めて農地転用という分野の奥深さを実感しました。そして同時に,「ワタシも早くこの業務を自分の柱に育てて,お客さまのあらゆるニーズに応えられる行政書士になりたい」と強く思いました。

今回の研修は,学びと出会いと刺激に満ちた,大変に有意義なものでした。仙北支部の皆さまには,準備から運営まで多大なご尽力をいただき,心より感謝申し上げます。

農地転用――これからワタシが大切にしていきたい,そして深く掘り下げていきたい業務分野です。新しい扉を開いた気持ちで,丁寧に,そして着実に歩んでいきたいと思います。

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