小さな不調から学ぶ,健康の尊さ
昨日,歯医者に行きました。ワタシは,姉夫婦が歯科医師で,家の近所で歯科医院を開業しています。おかげで「お口のメンテナンス」はずっとお任せっきりです。愚弟のわがままな要望もきちんと聞いてくれ,丁寧に治療してくれるので,本当にありがたいです。
ワタシは,子どものころは虫歯だらけでしたが,姉のメンテのおかげで,きちんと治療され,すべての歯が残り,まったく不自由がありません。硬いおせんべいでも,弾力のあるナマコでも,何でも美味しく食べられるのは,ありがたいことです。姉からは「ずっと健康な歯でいたければ,定期的にメンテナンスを続けなさい」と言われており,今回もその一環としての来院でした。
今回は患者さんがあまりおらず,比較的空いていたこともあり,約1時間じっくりと口の中を見てもらいました。今回は,前歯のメンテナンスが中心で,まず歯石を取った後に,上顎部に麻酔をかけ,昔,治療した前歯の根元を削って詰め物を入れ直してもらいました。詰め物の部分は,時間が経つにつれて摩耗し,一部は欠けてしまい,時折しみることもあったので,こういうメンテナンスをしてもらえることはとてもありがたいです。
それにしても,いくつになっても歯医者は「怖い」と感じる場所ですね。それは,たとえ治療してくれるのが姉だとしても変わりません。歯を削る機械の「キーン」という音を聞いただけで,身をこわばらせてしまいます。1時間も口を開けっぱなしにしていると,緊張してすっかり疲れ果ててしまいました(治療しているほうも,さぞや大変だろうと姉には感謝感謝です)。
帰宅後も,しばらくしても麻酔がなかなか切れず,感覚が戻りませんでした。それでもお腹がすいたので昼食をとったのですが,味噌汁を飲んでも熱さがわからず,食べ物を噛んでも粘膜の感触がないので味がよくわかりません。また,口内のコントロールがうまくいかず,つい口の中を噛んでしまい,散々な食事になってしまいました。
口の中の感覚が少しないだけで,これほどまでに体のバランスが崩れるとは思いませんでした。普段,当たり前のようにしている「食べる」「味わう」という行為が,こんなにも繊細な感覚とバランスの上に成り立っているのだと痛感しました。改めて,健康であることのありがたみを深く感じた瞬間でした。
ワタシの仕事では,多くの方と接する機会があります。中には,体調がすぐれない方や,入院中で不自由な生活をされている方もいらっしゃいます。普段は普通に会話を交わしていますが,その方々はきっと表に見えない苦労や不便を抱えておられるのだと思います。もちろん,「大変ですね」とわざわざ声に出すことはありませんが,相手の立場に立ち,気持ちに寄り添いながら仕事をすることが大切だと改めて感じました。
これからも,健康に感謝しながら毎日を大切に過ごし,相手の痛みや不安に寄り添える自分でありたいと思います。小さな不調から学んだこの気づきを胸に,これからも頑張っていきたいです。

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