今日，秋田の青果店から「秋田のさくらんぼ」が届きました。これは，ワタシにとって毎年恒例の「初夏の定期便」です。決まったお店にお願いして，毎年この時期に送っていただいています。

箱の蓋を開けた瞬間，目に飛び込んでくる赤い果実の輝きは，まるで宝石のようです。見ているだけで心が躍り，そそくさとお皿に取り分け，妻と二人で夢中でいただきました。甘酸っぱい果汁が口いっぱいに広がり，初夏の楽しみを存分に味わうことができました。

このさくらんぼがあまりにも美味しいので，我が家では「さくらんぼを食べるのはこの秋田のさくらんぼだけ，年に一度」と決めています。毎年この定期便を食べるたびに，「今年のさくらんぼはこれで十分！」と心から満足できるのです。

秋田のさくらんぼと出会ったのは，5年前に秋田市へ単身赴任したときのことです。秋田駅前の市民市場で，粒が大きくて艶やかなさくらんぼが，驚くほど手頃な価格で売られているのを見つけました。「なぜこんなに安いのか」とお店の方に尋ねると，「秋田のさくらんぼだから」との答え。多くの方は「さくらんぼ」といえば山形を思い浮かべるかもしれませんが，実は秋田もさくらんぼの産地であり，山形産に比べて価格が驚くほどに「お値打ち」なのです。試しに買って食べてみると，その美味しさに驚き，それ以来すっかり秋田のさくらんぼのファンになりました。

それからは，毎年同じお店でさくらんぼを買い続けています。自分で楽しむだけでなく，夏の贈り物としても活用しています。お世話になった方々への「とっておきの贈り物」として送ると，皆さんからとても喜ばれ，ワタシも嬉しくなります。

この秋田のさくらんぼの体験を通じて，ワタシは「有名ではないけれども，本当に素晴らしいもの」が世の中にはたくさんあることを実感しました。名前やブランドにとらわれず，物事の本質を見抜き，「真に優れているもの」を見つけ出す目を養うことの大切さを，秋田のさくらんぼが教えてくれたように思います。

今後も，こうした本質を見抜く力を大切にし，仕事においても「本当に価値あるもの」を見極め，皆さまのお役に立てる行政書士でありたいと，改めて思いました。