今週は南相馬市への出張があり，何かと慌ただしい一週間でした。自営業を営むワタシにとって，忙しいことは大変喜ばしいことですし，もっともっと忙しくなってほしいとさえ願っているのですが，体の方は，知らず知らずのうちに疲れが溜まっていたようです。

昨日は，東京で学生時代から所属しているクイズサークルの例会があり，30年ぶりくらいに参加してきました。今回の例会は，長年サークルの運営に尽力してくださった女性が93歳でご逝去されたため，「偲ぶ会」として特別に開催されたものです。昔お世話になった方々も多く出席され，懐かしい思い出を語り合うことができました。お酒も入り，とても良い気分で東京駅に向かい，帰りの新幹線でもまた一杯。気持ちよくなって，すっかり熟睡してしまいました。

そして，ハッと目が覚めると新幹線は停車中。「あれ，仙台だ！」と大慌てで荷物を持って下車したのですが，すぐに異変に気づきました。見慣れたはずの仙台駅とはまったく違う風景。そこは，新幹線通勤をしていた20年前に毎日降りていた，懐かしき福島駅だったのです。

幸い，終電ではなかったため，30分ほど待って次の新幹線に乗ることができました。やれやれ，と一息ついたのも束の間。今度は，タブレットが手元にないことに気づき，パニックになりました。バッグの中を何度も確認しましたが見つかりません。どうやら先ほど慌てて降りたとき，座席のポケットに置き忘れてきたようです。

不安を抱えたまま仙台に到着し，すぐに駅の窓口で事情を説明しました。すると，対応してくれた方が迅速に調査してくださり，間もなくしてワタシのタブレットは無事に戻ってきました。日本では「落とした財布も戻ってくる」とよく言われますが，本当にその通りだと実感しました。忘れ物が見つかったこと，そしてそれが無傷で戻ってきたことに，心から感謝しました。

今回の一連のドタバタ劇には，いろいろと反省点があります。そもそも乗っていたのは「仙台行き」の新幹線だったのですから，焦って飛び降りる必要などまったくなかったのです。しかし，寝起きのボーッとした頭では，そうした冷静な判断ができず，慌ててしまった結果がこの騒動につながりました。

新幹線や長距離移動には慣れているワタシですが，こんなミスをしたのは初めてです。やはり日々の疲労が積み重なり，判断力が鈍っていたのだと思います。サラリーマン時代と違い，自営業には明確な「勤務時間」というものがなく，自由な反面，自分の健康や時間管理に対してより強く意識を向けないと，知らず知らずのうちに無理をしてしまう危うさもあります。

この失敗があったからといって，「あいはら行政書士事務所は24時間，365日闘います」という基本方針に変わりはありません。しかしその裏では，きちんと自身の労働時間を管理し，健康にも目を配りながら，お客さまに信頼していただける仕事を続けていきたいと思っています。今回の出来事は，そんな当たり前のことを改めて思い出させてくれる，ありがたい教訓となりました。

いろいろとやらかしてしまった一日でしたが，今はこの小さな失敗に感謝しています。次からは，もう少し余裕を持って，自分のペースと体調を大切にしながら，日々の仕事にはげんでいきたいと思います。