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ノルマはその達成度合いが異常であればあるほど人は驚き,そして信頼してくれる

これは,ワタシがサラリーマン時代に経験したことを通じて実感している言葉です。

2020年10月,当時サラリーマンだったワタシは,秋田県の火力発電所への異動を命じられました。動揺しながら赴いた職場で,ワタシに与えられた仕事の一つに「発電所員による営業活動への支援」というものがありました。

一般論として話せば,いわゆる「大企業」の,大きな組織というのは自部門のことだけを考える「縦割り」になりがちで,「全体最適」を考えない組織になりやすいです。ワタシが所属していた火力発電所も例外ではなく,「いかに低コストで電気を作るか」だけが目的になっていて,その先の「いかにお客さまに電気を買っていただくか」という所への思いが至ることはあまりなかったように思います。でも,電気に限らず,商品はお客さまに買っていただいて,初めて会社にお金が入り,収益となるわけです。その視点はとても重要なのです。

この観点から,私のいた発電所では,「発電所員といえども「電気を売る」営業部門の仕事にも目を向け,自分たちにやれることは積極的に協力しよう」というスタンスの活動をしていました。別に収益を期待されての活動ではありません。あくまで「意識の問題」としての活動です。このような活動の一環として,ワタシの前任者が「発電所員でもできる営業活動(知人へ住宅のオール電化の魅力を伝え,説明と勧誘を行うなど)をリストアップし,個々人の寄与度合いに応じてポイントを付与し,所内でコンペを行う」という活動を行っていました。そして,ワタシは前任者からこの活動を引き継いだ新参者でした。

施策の推進者として,「ワタシがこの活動を引っ張っていくにはどうすればいいか?」と考えた結果,「ワタシにはこれまで中途参加で実績がないのだから,これから圧倒的な成績を上げ,所内の方々に信頼していただけるよう頑張ろう!」と決意しました。実績を上げるため,ワタシだけでなく,妻や親戚も総動員してこの活動に貢献してくれる人を探し,なりふり構わず実績を積み上げました。その結果,「異動して半年」という立場の人間としては異常な実績を上げることができ,その結果,多くの方々の信頼を得ることにつながりました。そしてその後の活動において,職場全体として,大きな成果をあげることができ,最終的には,発電所として,「社長賞」をいただくことができたのです。

この経験を振り返り,ワタシはノルマというのは、ただ単にそれを達成しただけでは「よくやったね」で終わってしまうものであり,その達成度が異常であればあるほど,人は驚き,信頼してくれる」という教訓を得ました。これは,ワタシがかつて指導を受けた「思い出に残る上司」から授かった教えの延長線上にあるものであり,今のワタシの仕事においても大きな指針となっているものです。幸い現在,ワタシはノルマに追われる仕事ではありませんが,目の前の仕事においては常にベストを尽くし,常に,お客さまの期待を大きく上回る仕事をし,喜んでいただけるように頑張って参りたいと思います。

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