歳下の先輩,同期
ワタシは自分の勉強不足,加えて大学側のご好意で,大学に入るのが普通の人より2年遅れたので,大学生時代以降は常に「歳下の先輩」がいました。
社会に出てからは,さらに多様な人たちと出会いました。会社という組織では,学歴も年齢も役職も必ずしも年齢とは一致しません。仕事で関わる社外の人になるとなおさらです。年齢の上下にこだわることなく,さまざまな価値観や経験を持つ人たちと関わる中で,「年齢」という枠組みがどんどん薄れていくのを感じてきました。
そして,ワタシは60歳になり,行政書士として新たなキャリアをスタートさせました。この世界は,さらに混沌としています。なぜなら,ほとんどの方が「歳下の先輩」や「歳下の同期」だからです。行政書士としての経験はゼロからのスタート。分からないことだらけの毎日ですが,まずは自分で考え,どうしても分からないことは,歳上だろうが歳下だろうが,先輩方に「教えてください」と率直にお願いすると,多くの先輩方が惜しみなく知見を分けてくださいます。このような環境は本当にありがたいものです。
しかし,それ以上にワタシの心を明るくしてくれるのが,「同期の存在」です。宮城県行政書士会の令和6年登録者(正確には令和5年10月から令和6年9月までの登録者)で同期会を作り,親交を深めています。メンバーは,学校を卒業したばかりの若者から,公務員などの仕事を定年退職して新たな一歩を踏み出した方まで,実に多様です。年齢もバックグラウンドもバラバラですが,皆が「同期」として,対等な関係で付き合ってくれるのです。
ワタシは60歳を超えていますから,年齢だけ見ればほとんどの同期より「年上」の部類です。しかし,同期の集まりでは,年齢に関係なく「五分」の関係で接してもらえます。もし会社にいれば,おそらくは「キャリアの終わりに差しかかった冴えないオジサン」として扱われているはずですが,ここでは違います。若い同期たちも,ワタシを一人の仲間として,対等に接してくれるのです。これは本当にありがたく,幸せなことだと感じています。まるで,自分の居場所を新たに見つけたような気持ちです。
歳下の同期たちは,柔軟な発想や新しい価値観を持ち,ワタシに多くの刺激を与えてくれます。彼らに触発されることで,ワタシ自身も「まだまだ若い気持ちで頑張ろう」と思えるのです。年齢を重ねても,挑戦する心や学び続ける姿勢は失いたくありません。これからも,歳下の同期たちと切磋琢磨しながら,時にはワタシ自身も刺激を与えられる存在でありたいと思います。
セカンドキャリアの道は,まだ始まったばかりです。これからも「歳下の先輩」「歳下の同期」にお世話になりながら,前向きに,そして常に挑戦するスピリットを忘れずに歩み続けていきたいです。

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