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安易に「思う」という人に感じる違和感~それってアナタの感想ですか~

仕事をしていて,相手に質問を投げかけた際に「思います」と返されることがよくあります。ワタシは,サラリーマン時代からこの「思う」という言葉が気になっていました。「思う」というのは,基本的には自分の意見や感想を述べるときに使う言葉です。相手に意見を求められた場合なら問題ありませんが,事実や明確な答えを求めている場面で「思う」と返されると,どうにも違和感を覚えます。

「思う」という言葉は,断定を避けるための「逃げ」の表現のようにも感じられます。あるいは,自分の発言に誤りがあった場合の保険をかけているのかもしれません。一見すると誠実そうに聞こえますが,「多分そうだと思うけど,間違っていても責任はとらないよ」と言われているようで,私はその物言いに無責任さを感じてしまいます。また,曖昧な表現でごまかそうとする人もいて,そういう態度には腹が立ち,苛立ちを感じることもあります。

私は独立して「行政書士」として働くようになってからは,プロとしてお客さまに質問された際には「○○は××です」と,簡潔かつ明快に答えることを心がけています。プロである以上,曖昧な答えではなく,自分の知識と経験に基づいた根拠のある明確な説明をし,お客さまに納得していただかなければならないと考えています。もちろん,相手から意見や感想を求められたときには「思います」と答えることもありますが,その場合でも,ある程度の事実や方向性を示した上で自分の考えを述べるようにしています。

時と場合によるとはいえ,相手の質問に対してただ漫然と感想だけを述べるのは,プロとして失格だと思います。自分の専門性に自信を持ち,明快に答えることが信頼につながると信じています。そのためにも,私は常に勉強を怠らず,知識や経験を積み重ねていきたいと考えています。

「思う」という言葉に頼らず,確かな根拠と自信を持って答えること。それが,プロとしての責任であり,信頼されるための第一歩だと私は思います。

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