東北大学病院に行ってきました
昨日,東北大学病院に行ってきました。
義父が入院・手術を受けることになり,その説明を受ける予定でしたが,普段付き添っているワタシの妻が急遽行けなくなってしまい,代わりにワタシが同行することになりました。
義父は昭和14年生まれの86歳です。この年齢で入院・手術というのは心配もありますが,近所で元気に一人暮らしをしている義父が,これからも元気に暮らすためには手術が必要だという結論に至りました。
当日は義父と二人で,医師から病状や手術内容について丁寧な説明を受けました。今は「インフォームド・コンセント」が重視されており,治療に伴うリスクや不利益についてもすべて説明されるのが一般的です。治療方針を決めるのは医師ですが,そのリスクをどう判断するかは患者や家族にも委ねられる時代です。
ワタシは妻の代理として同席していたため,いくつか判断を求められた事項については「親族ではありますが,肉親ではありませんので,本件については持ち帰り,肉親である妻と義兄に相談し決めてもらいます」とお伝えし,帰宅しました。帰宅後,妻にワタシの意見も添えて説明したところ,妻もワタシと同じ意見で,義父と相談のうえ,医師の提案に従い治療を進めることとなりました。
今回は家族の話でしたが,実はワタシは仕事でも似たような事を行っています。
ワタシは行政書士として,「生前事務委任契約」や「任意後見契約」に基づき,近くに頼れる方がいない高齢者の方々の日常生活をお手伝いしています。ご本人が入院や手術を受ける際には,その手続きだけでなく,医師の説明にも同席し,ご本人とよく相談しながら治療方針を決めるお手伝いもしています。
身内ではないからこそ,より慎重に,委任者ご本人の意思や生活を最優先に考える必要があり,時には身内以上に責任の重さを感じて胃がキリキリすることもあります。それでも,「委任者のこれからの生活のために何が一番良いのか」を常に考え,判断するよう心がけています。これからも「委任者=お客さまファースト」の姿勢で,親身に高齢者の皆さまを支えていきたいと思っています。
それにしても,今の病院が合理的にシステム化されていることには本当に驚きました。大学病院には「5時間待って診療5分」「混んでいて当たり前」「朝行って一日がかり」といったネガティブなイメージがありましたが,実際には検査・診察・説明までがスムーズに進み,待ち時間もほとんどなく,あっという間に時間が過ぎてゆきました。職員やドクターも親切で,質問には何でも答えてくれますし,医療だけでなく医療システムも大きく進歩しているのだと実感しました。
将来,ワタシ自身が今の義父のような立場になったとき,ワタシの仕事や医療の現場がどのように変わっているのか,少し未来をのぞいてみたい気持ちです。楽しみ半分,不安半分といったところでしょうか。
これからも,ワタシは高齢者の方々やそのご家族に寄り添い,安心して医療や生活を送れるよう,行政書士として力を尽くしてまいります。

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