先日，愛車と悲しいお別れをした話を書かせていただきましたが，加入していた保険に「代車特約」というものがついており，２週間クルマを貸してもらえることになりました。貸し出されたのはスバルのインプレッサ。こういった保険では，乗っていたクルマと大体同等の車種を貸してもらえるのですね。しかも，走行距離1000キロ足らずの「ほぼ新車」です。ワタシは普段レンタカーを使うとき，下から2番目くらいのクラス，大体1500cc位ののコンパクトカーを選ぶことがほとんどで，こういうクルマを借りるのは初めてでした。最初は「傷でもつけたら大変だ！」と少しビビりながら運転していましたが，数日もすればすっかり慣れ，とても運転しやすく，気に入ってしまいました。

今日はせっかくの連休ということもあり，妻と二人でドライブに出かけてきました。途中で高速道路も走る，約200キロの行程。天気も良く，心地よいドライブを満喫しました。

運転していて驚いたのは，さまざまなシステムが運転を補助してくれることです。高速道路で速度をセットすると，アクセルを踏まなくてもその速度を維持し，先行車との車間距離が縮まれば自動で減速し，適正な車間距離を保ってくれます。また，自動運転ではないものの，カーブに差しかかるとハンドルを自動で左右に切ってくれ，運転をしっかり支えてくれます。

ワタシは単身赴任中，何度も高速道路で仙台と秋田を往復しましたが，当時の愛車にこの機能がついていたら，往復の運転がどれほど楽だっただろうと思いました。エンジンの吹き上がりも快適で，「やはりスバルのクルマは楽しいな」と思いました。

内装も素晴らしく，革巻きのハンドルに加え，ナビの代わりに車内のオーディオやエアコンなどを制御する大きなパネルが装備されていました。スマホを連動させることで音楽も聴けるし，スマホのナビ画面をそのまま表示してナビ代わりに使うこともできます。いわば，超豪華版「ディスプレイ・オーディオ」が搭載されており，「近未来のクルマ」を操作しているような錯覚に陥りました。

まだ数日間は乗れるので，この令和の新車をとことん堪能しようと思います。

正直に言えば……すっかり欲しくなってしまいました。でも，「このクルマを買うか？」と問われれば，おそらく買わないでしょう。確かに素晴らしいクルマなのですが，ワタシの金銭感覚ではクルマに350万円を使う気にはどうしてもなれません。買えないわけではないのですが，350万円を支出するなら，もっと別のことに使いたいと考えてしまいます。

それに，家には２シーターの軽自動車が１台あり，ワタシが普段乗っている150ccのスクーターもあります。この２台を駆使すれば，たいていの用事は済ませられます。どうしても４人乗れるクルマが必要なときは，近所にある妻の実家からクルマを借りればよいですし，それも無理ならレンタカーを利用すれば事は足ります。利用頻度が低いクルマを複数台所有するのは不経済ですし，必要なときにレンタカーを借りた方が安いのではないかとも考えています。

今回，愛車とお別れしたことで，思いがけず令和の最新のクルマに乗る機会を得ました。新しいクルマがあればそれに越したことはありませんが，上手に工夫しながら，今あるクルマを有効に活用していきたいと思います。