愛車との突然の別れ
別れというものは,いつも突然やってくるものです。このゴールデンウィーク中,私にも思いがけない別れが訪れました。それは,19年間の相棒だった愛車とのお別れでした。
ワタシの愛車はスバルのフォレスター。L.L.Beanというアウトドアアパレルとタイアップした特別仕様車です。薄いメタリックグリーンの外観,白い革のシート,MOMOの木製ハンドルがとても素敵で,クルマについては何の予備知識もなく,そのスタイルに一目惚れして購入しました。まさに「見た目だけ」で選んだ車でしたが,結果クルマには「大満足」で選択に間違いはありませんでした。
あれから19年。秋田への2度の単身赴任や東日本大震災など,数々の出来事を共に乗り越え,活躍してくれました。「燃料タンクに穴が空いているのでは?」と思うほどの燃費の悪さには何度も苦笑いさせられましたが,それもご愛嬌。走行距離は20万キロに達し,まさに私の相棒でした。
「できればこの車を人生最後の車にしたい」と思い,重要な部品は早めに交換し,メンテナンスには細心の注意を払ってきました。屋根付きのガレージで大切に保管していたこともあり,「まだまだ走る」と思っていた矢先,別れは突然やってきたのです。
用事があり外出した帰途,信号待ちをしている時,エンジンから「キュルキュル」という異音が聞こえ,そのままエンジンが停止してしまいました。なんとかエンジンを再始動し,近くの駐車場に停めることはできましたが,そこで完全に動かなくなりました。
レッカーでディーラーに運び,診断してもらった結果は「冷却液が漏れてラジエーターが空になり,エンジンがオーバーヒートした」というものでした。修理するにはエンジンの載せ替えが必要で,費用は100万円近くかかるとのこと。メカニックの方も他の修理方法を検討してくれましたが,現実的には難しそうです。
20年近く乗り続けてきたクルマに100万円近いお金を投じるのは現実的ではありませんので,残念ですが,愛車とはこれで,お別れすることになりました。
「終のクルマ」にしたかっただけに,本当に残念です。しかし,これまでの19年間,数えきれない思い出とともに走ってくれた愛車に,心から感謝の気持ちでいっぱいです。
長い間,本当にありがとう。そして,さようなら。


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