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挑戦して失敗することはあっても,挑戦しないで,あとで後悔するようなことはするな!其の弐

ワタシが志望しており,そしてその後35年間お世話になった東北電力は,「生まれ育った東北で働きたい!」「電力,石油や石炭など,エネルギーに関わる仕事がしたい!」と憧れていた大本命の会社です。一方ウルトラクイズは,中学生の時からずっと憧れていた夢舞台。せっかく「千載一遇」のチャンスが到来したというのに,「どうしてよりによってこのタイミングで」と自分の運というか間の悪さを嘆きつつ,頭を抱え,究極の二者択一に悩みに悩みました。クイズ仲間の友人の意見は「行け!」と「やめとけ!」が半々でした。中には「オマエ!クイズと就職一体どっちが大事だ!」(申し上げるまでもなく,「当然、クイズの方が大事だろ!」という意味です)という友人もおり,一層悩ましい数日を過ごしました。結局,結論に至るアドバイスを下さったのは,当時のワタシのクイズの先生でした。当時,クイズだけでなくいろいろな場面でお世話になり,可愛がっていただき,時にはご自宅で夕飯も御馳走してくださった先生は,わざわざ電話を下さり,「アナタ,せっかくご両親がここまで育ててくれて,大学まで出してくれたんだから,クイズなんかで人生棒に振っちゃダメよ!」とピシャリとおっしゃったのです。

その一言で,ワタシはようやく決心がつき,日本テレビに連絡し,出場を辞退しました。

その後はサバサバしたもので,「クイズはあくまで趣味!」と,あたかも割り切れたようには思ったのですが,友人のウルトラクイズでの活躍を耳にし,クイズ王が,自分もよく知る友人であることを知った時には,本当に羨ましく,心が千々に乱れました。「自分も行けば良かったのかなぁ?」とか「せっかくのチャンスを何で自分はフイにしたのだろう」なんてことも考えました。

「後出しじゃんけん」のようになりますが,その後の自分の人生を振り返ると,あのときの自分の判断は,正しかったのだと思います。だから,後悔はしていませんし,生まれ変わって,またあのような局面になっても,ワタシはまた同じ判断をすると思います。ワタシはそういう人間なのです。でも,「ウルトラクイズに行っていたら,自分はどこまでやれたんだろう?」とは何度も思ったし,その姿を自分で見届けることが出来なかったことは本当に残念です。そういう気持ちがあるので,手元にある「第12回アメリカ横断ウルトラクイズ」の録画されたビデオテープは,放送後30年以上経った今でも見ることが出来ません。それぐらいの思いがこもった番組であり,辞退したことは,本当に重い,切ない決断だったのです。そういう意味では,「人生最大の後悔」とも言えるのかもしれません。時計の針をあのときに戻したい気持ちです。

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