長い長い2ヶ月間~くだらぬデマに惑わされるな~
試験結果の大勢がわかってから,合格発表までの2ヶ月間は,本当に長く感じました。
記述試験で予想以上の成果を上げ,「ほぼ合格できた」と思う一方で,様々な不安がよぎります。そして,それに追い打ちをかけるような出来事があったのです。
本試験の終了後は,多くの受験生や関係者が,ブログやSNSで試験の結果についてあれこれと言い出します。「全然出来なかったから,次年度に向けて学習を開始した」と再起を図る方もいれば「マークシートだけで180点を楽々越えたので合格確実!」など,うらやましいものまで書かれていることは,悲喜交々様々ですが,中には嘘やデマを書き込む輩もいます。そのような書き込みの中で「行政書士試験の記述式試験は,字数が足りなくなった時に,句読点をつけずに答案を作ると,採点してもらえず,はじめから0点になる」というものがありました。ワタシはこれを読み,凍りつきました。ワタシもまさにこれをやっていたのです。答案を書いたのですがマス目が4文字ほど足りなくなり,答案中の「,」を4つ省き,45字以内に収めていたのです。そういった解答は2問あったので,この書き込みが本当なら,ワタシは得点を40点近く失い不合格が確実となります。「大丈夫。こんなの嘘だ!」とは思いつつ,「でも本当だったら不合格だ。オレはなんてことをしてしまったんだ」という後悔の気持ちに襲われます。合格発表までの2ヶ月は,本当にこの悩みを繰り返し,悶々とした気持ちで過ごしました。
冷静に考えれば,そんなことはあり得ないということはわかるのですが,試験結果が不安で気持ちが弱っているときには,こういういい加減な嘘やデマでも人間は悩み,動揺します(おそらく詐欺に遭い,だまされてしまうのは,こういった心理状態に陥っている時ではないかと思います)。この話も,試験結果を見れば,「真っ赤な嘘」だったことがわかりますが,あのときは本当に悩みました。嘘やデマを書き込む人はどういう意図であのようなことを書くのかわかりませんが,あなたの本試験が不出来だったからといって,そんなことをして憂さを晴らしても『あなたの得点は1点だって増えませんよ。それより合格できるようにもっと勉強したら?』と言いたいです。ホント腹が立つ,不愉快な思い出です。ネットの情報は、時として「便所の落書き」などとも揶揄されますが、上手に取捨選択し、自分に都合の良い情報だけを信じましょう。

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