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忘れられない日(3.11)

2011年に発生した東日本大震災から,今日で14年。東北の人間にとって忘れることのできない3月11日が今年もやってきました。

この震災は,ワタシの人生の大事件として記憶に残っていますし,今の生き方に大きく影響を与えていると思います。

あの震災は,宮城県,福島県を中心に大きな被害を与え,福島第一原子力発電所の事故により,福島県は未だ回復できないような大きなダメージを受けたことは,皆様ご記憶のことと思います。幸いなことに,あの大地震で,ワタシの家族は,誰一人,亡くなることも,けがをすることもなく全員が無事でした。

当時,ワタシは東北電力株式会社に勤務しており,能代市の火力発電所で単身赴任をしていました。あの日は寒い小雪舞う金曜日。ワタシは午後休暇を取得し,単身赴任先から自宅に車を走らせている途上で震災が発生しました。

急遽,家族の無事を確認し,7時間かけて発電所に戻りました。震災直後に東北地方は山形県の一部を除き,すべて停電し,信号も停止したので大きな道路は渋滞していましたが,それでも皆,お互いに譲り合いなんとか道路は流れているような状況でした(日本人の民度の高さに感動しました)。

発電所も電気が止まり,非常用電源の本当に小さい明かりで復旧作業にあたったこと,報道される被害の大きさに愕然としたこと,真っ暗な空を見上げた時に見た星の美しさに驚いたことなどを,今でも忘れることができません。その後は,長い時間をかけ,国,自治体,そして住民の皆さんの尽力により,ワタシの住む仙台市はほぼ平穏を取り戻しています。

震災当時,ワタシがお世話になっていた東北電力の社是は「地域の繁栄なくして当社の発展なし」というものでしたが,会社を去った今でもその志は自分の中にDNAとしてしっかりと残っています。自身の社会に対する役割は変われど,これからも,この志を肝に銘じ,地元の皆様に喜んでいただけるよう頑張って参りたいと思います。今日,震災から14年目を迎え,その気持ちを新たにしました。

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