マンガ「ドラゴン桜」から得た教訓~努力の「見える化」を図れ~
ワタシが受験勉強をしているときに心がけたのは,学習成果の「見える化」を図ることでした。写真はワタシが2年目に学習していたときの問題集の進行表です。
- いつ練習問題を行ったのか
- 何回学習したのか
- 正解だったのか,不正解だったのか
などが一目でわかります。2年目は,学習したすべてのテキスト,問題集にこのような記録をつけました。
また,一問一答で使ったアプリ「合格道場(https://www.pro.goukakudojyo.com/)」には学習の回数,その都度の結果(○か×か)が自動で記録されていました。こういった記録をした理由は,もちろん自分の弱点を「見える化」し,効率的に弱点強化を行おうと思ったからですが,意外な副次効果が現れました。学習結果をすべて「見える化」したことで,自分がこれまで行ってきた学習量を具体的に確認できるようになり,それが直前期不安になったときに「オレはこれだけ頑張った!絶対に合格できる」という自信につながりました。

2003年から某青年誌に連載された漫画「ドラゴン桜」は,生徒が集まらず倒産寸前の龍山高校を再建するために,「超進学校化」を目指すという奇想天外な目標を設定し,初年度,「生徒の中から東大現役合格者を輩出する」ことを宣言するという,いささか現実離れしたストーリーの漫画でした。あまりに現実離れしているからか,週刊誌では「ドラゴン桜のメソッドで,本当に東大に合格できるか」などという記事が掲載されるなど,大きなブームになり,大ヒットし,後に2度もドラマ化されました。作品中,主人公の女子高生水野直美が思うように成績が伸びず,自信を喪失した時,指導する桜木先生(ドラマでは阿部寛が好演していました)は,水野に学習を開始した4月から現在までの学習記録を渡し,学習内容を手帳に一字一句写すように命じます。言われるがままに学習記録を写した水野は,自分が4月からずっと努力してきたことを振り返り「ワタシ,こんなに頑張った」「できる,絶対に合格できる」と自信を取り戻すのですが,学習成果の「見える化」にはこのような効果もあるのです。元々,ワタシが,学習履歴を記録したのは,前述のように別の理由によるものですが,思いもがけず,自信につなげることができました。このような地道に積み上げた成果があったので,模試の記述問題の結果が振るわなかった時も,「これだけの基礎を積み上げたのだから,直前対策で,記述式試験も絶対にものにできる」と自信を持つことができたのです。根拠はなかったのですが、「これだけの努力は,オレを絶対に裏切らない」と確信していました。「努力の見える化」は受験勉強を行う際に,絶対におすすめの方法です。
