暑いながらも秋風が吹き始め，ワタシの「模擬試験連戦大作戦」が開始された9月のアタマ，懸案だった記述式対策に着手しました。記述式問題は，問いに対し，40字程度（45字以内）で記述する問題で，行政法が1問，民法が2問出題され各問20点の計60点満点。これは行政書士試験の総合点300点の20%を占める大きな配点で，決して疎かにはできません。指導者によっては，「記述式は捨てて，択一式で180点を取れば問題ない」などとおっしゃいますが，記述式を除いた240点満点で180点を取るということは，択一式で75％の得点を挙げることを意味します。これはなかなかにきついと思いますし，択一式試験の「一本足打法」で、万一失敗するようなことになったら、その時点で勝負が終わります。そういった，リスクヘッジの意味合いもあり，記述式を捨てるようなことはせず，ワタシは，正攻法の「満点を狙わず，部分点を集め，できれば30点，悪くても20点を狙う」という作戦をとることにしました。

記述式試験の出題傾向は，多くの資格予備校が懇切丁寧に解説しており，その内容も的確なので，ここでは割愛しますが，間違いなく言えるのは「記述式試験は択一試験の延長で，択一式試験で高得点を取れる力があれば，自ずと記述式試験でも点が取れる力はついている」ということでした。そういう理由で，ワタシは8月までは，択一式試験の実力養成（特に行政法と民法）に集中し，9月から独自の対策を取ることに決めていたわけです。だから，模擬試験で、記述式の得点がふるわなくても、全く気になりませんでした。そして，9月。「いざ，作戦開始！」です。