築地に行ってきました
先週は,JR東日本の「大人の休日倶楽部パス」を利用して,木,金と二日間日帰りで東京に行き,公私共々用事を済ませてきました。「大人の休日倶楽部パス」とは年三回程度,主に鉄道の閑散期に発売されるJR東日本の乗り放題チケットで,「大人の休日倶楽部」に加入している者だけが購入できます。現在は18,800円で5日間,新幹線を含むJR東日本管内の鉄道が乗り放題となる(北海道乗り放題がつくチケットも発売されています)便利なチケットです。
前日までで概ねの用事は終わったのですが,チケットにまだ有効期間が残っていたので,土曜日は朝一番の新幹線で東京に向かい,築地の魚屋さんで魚を買い,朝ご飯を食べ,すぐに仙台に帰ってきました。買い物時間も短いので昼過ぎには仙台に戻れました。乗り放題チケットを使ったなんとも贅沢な新幹線の使い方だったと思います。
2018年に卸売市場が築地から豊洲に移転してからも,築地の街は「食の街」としての存在感を誇り,今は外国人観光客の定番の観光地となっており,土曜日も多くの外国人観光客で賑わっていました。
食べ歩きの店も多く,テレビでもよく紹介されているおにぎり,牛肉の串焼き,マグロのにぎり寿司,玉子焼きの店などには多くの外国人が行列を作っていました。皆さん,美味しそうに日本の味を楽しんでおられ,こちらも気分が和むのですが,驚くのはその価格。本マグロのにぎり寿司は3,000円以上だし,ウニの軍艦巻きが一貫1,000円以上で売られていたり,何より驚いたのは霜降りのサーロインの上にウニをのせた串焼きが16,000円という,法外な値段で売られていたことでした。同じ16,000円を使うのであれば,立派なお店で,十分にお寿司でも懐石料理でも堪能できると思うと「一体誰が頼むの?」と,とても不思議な気持ちになりました。昨今の円安の影響で,ハワイやニューヨークの物価がものすごく高く,「観光で行ったけど,昼ご飯だけで1万円近くお金がかかる」なんて事を聞くと,外国人にとって16,000円は大体100ドルなので,その程度なら,たいした出費には感じないのかもしれませんが,それでもやっぱり違和感は払拭できません。
その「高い」築地でワタシは魚を買ってきたのですが,飲食店が異常な価格になっている一方で,築地魚河岸(という商業ビル)に出店するお店はこれまで通り,リーズナブルな価格で新鮮な刺身などが売られています。今回も,仙台ではなかなか目にしない大きな寒ブリ,分厚いヒラメ、活車海老などを買ってきました。インバウンドは大変に結構なことなのですが,一方で、いつでも新鮮な魚がリーズナブルで買える築地であって欲しいとの思いを新たにしました。買ってきたお魚は,どれもこれもみんな美味しかったです。

コメントを残す