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いざ、民法!

法律初学者ながら、条文丸暗記の効果もあり、憲法は無事に1回目の学習を終えました。

過去に出題された問題を解いても6~7割くらいは正答できる感じの出来で、このまま学習を継続すれば、本試験にも対応できるのではないかという手応えを得ました。「なかなかよい滑り出しだ!」と感じて、次の科目である民法に進みました。

民法とは、市民生活における市民相互の関係を起立する(私法の)一般法に位置づけられる法律で契約法(総則、物権、債権)と身分法(親族、相続)に大別されます。条文は全部で1050条まであり、法律初学者には条文を読むだけで一苦労ですし、なかなか全体像がつかめない、私にとっては行政書士試験の第一の難所となった科目でした。

ただ、民法の攻略は行政書士試験合格の定石であり、なんとしてもモノにしなければならない重要科目です。

何はともあれ、「第1編 総則」より勉強を始めました。

まず最初に躓いたのは民法(というか法律)独特の表現でした。最初に学んだ憲法は、条文自体が比較的平易な言葉で書かれており(もともとGHQが英語で書いたものを日本語に訳したこともその理由かもしれません)、法律初学者でもわかりやすく、比較的すんなりとアタマに入ってきたのですが、民法の学習を始めたところ、その状況が一変しました。

まず第一に、使われる用語がこれまで耳にしない、なじみのない言葉ばかり、「○○の意義」とか「××の効果」なんて言葉が次々と出てきます。読んでも意味がわかりません。「意思能力」、「行為能力」、「権利能力」など似たような言葉も次々と出てきます。法律の勉強をしているのに数式を解いているような気分になりました。こういった法律独特の物言いを理解できるのは、この後ずっと後のことで、勉強を始めた頃は、この法律独特の物言いには本当に泣かされました(今でも嫌いです)。

さらに民法には覚えなければならないことがたくさんあります。こちらの理解が全く進まない中、講義のビデオは山のように溜まりノルマがどんどん増えて行きます。予備校から提示された「標準的学習期間」は、どんどん先に進んでゆき、置いてゆかれる状況になりました。

そして、何度、学習しても理解できないイラ立ちと時間がどんどん経過してゆくことの焦りで、とうとう心がパニックを起こし、勉強を投げ出してしまいました。帰宅してもテキストを開く気になれず、勉強しないで独り酒をあおりながら、テレビを眺めて無為に過ごす日が一日、一日と過ぎてゆきました。心の中では「こんなことではいかん!」と思いつつ、勉強ができない日々が2ヶ月も続き、時は2月の終わりとなっていました。

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