「行政書士試験は何時間くらい勉強すれば合格できるの？」「合格するまで何時間勉強したの？」という疑問は多くの方が持たれるでしょうし、合格後は多くの方に聞かれました。

一般的に、初学者が行政書士試験に合格するためには800～1000時間の学習が必要と言われています。もっとも、これには個人差があって300時間で合格する人もいるかもしれないし、3000時間勉強しても不合格の人もいるかもしれません。「１時間の勉強」といってもそれは人によって定義が違います。本気で集中して１時間勉強する「１時間」もあれば、音楽聴きながら専門書を流し読みするテキトーな「１時間」もあります。お料理の「水１カップ」は誰が入れても水１カップなのでしょうが、学習時間１時間は人によって異なるので、時間を単位にして学習時間を論ずるのはあまり意味がないのかもしれません（ちなみに私は、ほぼ「真剣に集中して勉強する１時間」を単位として合格まで約2000時間を要しました）。

そんな中、私が受験勉強中に読んですごく役に立ったのが、タイトルにもある「99日で受かる! 行政書士試験 最短合格術」という本です。この本は、東大卒の著者が、わずか99日間の学習で行政書士試験に合格した勉強法と体験を記したもので、「99日で合格って一体何者？」と思い読み始めたのですが、行政書士試験の合格のために重要なエッセンスが随所に織り込まれた優れた本だと思いました。著者は非常に頭のよい方で一概に比較はできず、私は99日どころか、合格までしっかりと２年かかりましたが、行政書士試験に効率的に合格するための必要なポイントが余すことなく書かれている素晴らしい本だと思いました。これから行政書士試験に挑戦する方には、受験勉強前に一読し、行政書士試験の全体像とポイントをつかむのにおすすめの一冊です。