行政書士試験の受験勉強について
一般的に国家資格の試験というのは,相対的に評価する競争試験が多く,毎年,大体の合格率が同程度(例えば5%程度など)という試験が多いですが,行政書士試験というのは絶対評価という珍しい試験です(ただし,行政書士試験の合格率も毎年10%前後です)。試験は法令科目244点,一般教養的な出題が多い基礎知識56点の300点満点で,60%の180点以上で合格です。ただし,試験のうち配点が56点となる基礎知識で,24点を取れないと法令科目の点がいくら良くても不合格になるという厳しい試験です。前のブログでも書きましたが,この基礎知識というのは対策が立てにくいに難しい科目ですので,一般的な受験生は,この基礎知識ではとにかく24~32点位を得点し,残りの150点余を法令試験で得点するというのが定石になっています。
その法令科目ですが①基礎法学,②憲法,③民法,④行政法,⑥商法の6科目です。このうち配点上多くの問題が出題されるのが民法と行政法で2科目合わせての配点は法令科目244点中118点と77%にのぼります。これに憲法を加えると全体の90%となります。このため,行政書士試験の受験勉強とは行政法と民法に学習時間の7割以上を割き,残りの時間の中で,条文数が少ない憲法についても取りこぼしのないようにしっかりと学習するというものになります。

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