丸暗記のどこが悪い?
試験勉強について暗記というのは切っても切れないもの。これを読んでいる皆様にも覚えがあると思います。ヘンな話ですが、私は暗記が得意で、これまでも多くの試験でお世話になってきました。「丸暗記」というと、何やら理解もせず言葉だけを覚えるような印象があり、受験の世界でもとかく否定的な感じがしますが。「丸暗記」だって立派な試験のツールであり戦略であると考えています。私が挑戦した行政書士試験でも、受験勉強は日本国憲法103条の丸暗記で始まり、直前期には民法と行政法で出題される記述試験対策本を丸暗記していました。そしてそれらは試験で大きな成果を得るのに大いに役に立ちました。「丸暗記?どこが悪い?」というのが私の正直な気持ちです。
暗記の方法としては、とにかく紙に書きまくって覚える方法もあればひたすら頭にたたき込んで覚える方法もあります。その方法は、「人それぞれ」だと思います。かくいうワタシは「書かずに口に出して覚える派」です。高校受験や大学受験の時は、多くの方がそうであるように「書きまくって覚える派」でした。ところが大学受験で、英作文のために基本英文をたくさん(700文くらい)暗記する際に、紙には書かず、口に出して覚えたら、ことのほか暗記がはかどったことから、それ以来暗記は「口に出して覚える派」に変節しました。
口に出して覚える一番のメリットは、効率的に時間をかけずに暗記がはかどることです。紙に書いて覚える方法は努力の跡が手元に残るし、一見「やってる感」はあるのですが、どうにも成果は上がっていないように思います。反面、口に出して覚える方法は頭が疲れます。「○○について説明せよ」などという問題を覚える場合、はじめは、複数ある正答に必要な要件が浮かんでこず、アタマの中がパニックを起こすかもしれません。ただ、脳みそに汗をかき、何度も何度も言葉を繰り返していると次第に頭に入って来るようになり、アタマの中で理解も進みます。そして、それを繰り返しているとどんどんアタマに入ってくるように思えます。記述式の問題などを覚えるときも同じです。ただ、記述式の場合は答案用紙に記述して解答する必要があるので、正しく漢字が書けるように訓練することは必要で、もちろん、最後には紙に書く訓練が必要です。
暗記というのは、どちらかというと否定的な、悪者扱いされることの多い行為ですが、受験勉強においては、早道で、避けては通れないものなので、受験する皆さんは割り切って、自分なりの方法を身につけていただきたいと思います。

コメントを残す